「我が家のゆるいけど細かい教育方針」では、コロナ・ショック以前のマインドで新年中&新小1の子育てについて書きました。
私が国内のインター出身の変わった経歴であること、そして夫も帰国子女であること、こんなバイリンガル・ジャパニーズな両親の子育て方針に興味を持ってくださる方が多いのか、年間を通してよく読まれています。
その後、noteでは2020年12月に「中卒くらいまでの育児の目標」を書きました。
今回は、新学年に向けて心機一転。
上2つの記事を統合させて、さらに振り返りと抱負を書き残しておきたいと思います。
前提のおさらい
私の家族は、私と夫と息子2人の4人世帯です。
長男は公立小学校の新二年生。知識欲と向上心と独占欲が強い。(>>私立でもインターでもない理由)
次男は認可保育園の新年長。愛嬌を自在に使いこなすムードメーカー。
実家はそれぞれの両親とも健在ですが、いずれも遠くの県外在住なので、基本的には核家族オペレーションです。
現在、私も夫も在宅勤務という形を取っているので、二人共フルタイム通勤体制だった頃と比べると、生活において人手や時間が足りないと感じることは圧倒的に減りました。
教育へのスタンスとして、私はおそらく「子ども中心主義教育派」で、モンテッソーリ・シュタイナー・デューイなどに共鳴しがち。
ところが夫の教育思想はどうやら私とは真逆。知識や学力のためには犠牲は仕方がないと考えているようなので、その犠牲を最小限にするためにあがきたい私とは、努力のベクトルが違ってよくモメます。
夫も私も多少の犠牲を払って今の知識や学歴を獲たのも間違いないので、決して努力そのものを否定したいわけではない。
でも必ずモメるので、夫婦間では教育論がタブーになりつつあるこの頃です(汗)
家庭内コミュニケーションについては、別途いずれ取り上げたいと思います。
ちなみにあとでも書いていますが、「子育てに向かうスタンスは、夫婦や親戚間で一致していなくてもいい」というのが私の持論です。
なので不協和音は一旦無視して進めます(笑)
教育方針や子育ての目標は必要なのか
家庭単位でも個人単位でも、教育方針(もしくは目標)はあったほうがいいと思います。
なぜなら子どもや教育についての決断をしないといけないときの基準になるから。
でも決めたことにこだわる必要はないと思います。
子育てには不確定要素がたくさんあるからです。
- 子育てと生活を送りながらいろんな刺激を受けて保護者の考えが変わる
- 子どもが成長の過程で必要とする関わり方が変わる
- 家庭や政治経済情勢、公衆衛生状況などで選択肢が変わる
などなど。
こだわったところで、外的・内的要因で変化や適応を迫られるのが当然です。
でも変化や適応を避けられないからこそ、軸となる考え方を普段から家庭内で共有しておくことが次の一歩を考えるための準備になります。
私の価値観
プロフィールとも一部重複しますが、私は普段は以下のように考えています。
子どもについて
- 子どもには自発的に発育する力が備わっている
- 子どもと何をするにも信頼関係が最優先
- 子どもを他の子と比較しない
- 少なくとも10歳くらいまでは、座学よりも体験を重視する
親について
- 教育と子育ては親子ごとに違って、正解はない
- 両親の教育方針やスタンスは必ずしも一致しなくてもいい
- 完璧な親なんていない
- 子どもの味方でいることが最優先
教育サービスについて
- 高価なサービス=良い教育とは限らない
- 好評なサービス=わが子にとって最良とは限らない
- 完璧なサービスはないので、穴を埋めるのは家庭の役割
似たような家族構成や価値観を持っている方には、きっとこの先の内容も共感しやすいのではないでしょうか。
ちなみに、夫にはこの内容に理解を示されますが、言動を見ていると完全に同意しているとは思えません。まぁ「同意」にもグラデーションがありますからね。
子育てに向かうスタンスは夫婦や親戚間で一致していなくてもいいと思います。
むしろ一致している家庭のほうが少ないのではないでしょうか。意見の相違にどう向き合って対処するかも、子どもにとっての環境の一部だと考えています。
中卒までに目指す姿
ここから先も「我が家」というより「私」の考えが続きます。いわば「育児における当面の目標」です。
絶対に念押ししておきたいのは、これが叶うかどうかに限らず、子どもはすでに完全な存在で、私が子どもを愛していることには変わらないということ。
子どもの価値は絶対で、親の期待とは別物です。
中卒までの育児の目標
- 人にも自分にも寛容である
- 自分の夢や目標があり、調べたり計画を立てるなど動ける
- 英語を読める(割愛しますが、目安レベルも決めています)
- アウトドアやスポーツ、なんでもいいので体を動かすことに抵抗がない
- 家事がひと通りでき、留守を任せられる
これらの多くは学校や習い事でも身につくことですが、家庭での確認と補完と軌道修正が必要です。
そこで、我が家版の「家庭教育」の出番です。