今日(2021/05/01)時点のAmazonのカテゴリ「本」のなかでも「家庭教育」の売れ筋ランキング、上位10点とその関連本について取り上げます。
どうせ買うなら新刊や関連本とも比較できたらいいと思うので、同じ著者やシリーズの最新情報もあれば載せていきます。ぜひ参考にしてみてください。
先月から始めたこのウォッチですが、経時的に比較しても面白そうなのでとりあえず半年くらい続けてみようと思います。今回はその第2弾です。
前回よりも少し、コメントに私個人の意見を含めてみました。
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同時期のアメリカのランキングと見比べる、という楽しみ方もあります。
「家庭教育」AmazonランキングTOP10
お母さんの自己肯定感を高める本
前回のランキングでも2位でランクインしていました。
著者は医学博士・臨床心理士で認定ポジティブ心理学プラクティショナーの松村亜里さんです。
発売後1年以上経っているのにまだランク入りしているのは素晴らしいです。
前回もご紹介しましたが、対となる子どもの本もあります。
同じ著者が監修している本で、私が気になっているのはこちらです。今年出版されたばかりの訳本です。
同じ著者だと、2019年に発売されたこちらの本のほうが知名度高いかもしれません。
どちらも、医学博士・臨床心理士・認定ポジティブ心理学プラクティショナーとしての研究や事例に説得力をもたせた内容となっています。
個人的には、「〇〇ママの育児法」みたいな少数サンプルの話よりも、より科学的なエビデンスベースの説明が読みたいので、こういう著者が上位にいるのは嬉しいです。
3~6歳までの実践版 モンテッソーリ教育で自信とやる気を伸ばす!
こちらも前回のランキングで4位に登場していました。
著者は、モンテッソーリの認定教師の藤崎達宏さん。
この本自体は1年以上前に発売されています。今回のランキング1位同様、1年以上経っても人気がある本ということですね。
個人的にはモンテッソーリの考え方が好きなので、また0歳から子育てするならこちらの本から始めたいところです。
同じ著者の先月の新刊もとても良かったです。
日本でモンテッソーリといえば相良敦子さんの本でしたが、最近は本当に実践的でカラフルな本が増えてきて、以前よりもぐっと敷居が低くなった気がします。とはいえ相良さんの良さは変わりませんので、ファンとしてはこちらも併せて活用していただきたいです。
「しつけ」を科学的に分析してわかった小学生の子の学力を「ほめる・叱る」で伸ばすコツ
予想通りのランクインです。前回のランキングで1位だった著者の4月の新刊本です。
私も前回、この新刊が出ることをキャッチし1位の著作の関連本として取り上げておりました。
この本の著者、菊池洋匡さんは東京の中学受験専門塾を運営されています。研究よりも現場の目線で数多くの事例を見てこられているので、私はこういうバックグラウンドの著者もよくチェックしています。
なんとこのあと同じ著者の別の2冊もランクインしているのでぜひそちらもチェックしてください。
息子のトリセツ
こちらも、前回のランキングに引き続きランクイン。むしろ7位→4位と順位を上げております。
著者は、脳科学研究者の黒川伊保子さんです。
実はこのランキングのなかで、唯一この本だけは私の食指が動かないんです…
前回のランキングでも書きましたが、まず帯の表現「母も惚れるいい男。手に入ります。」に違和感。というか「思い切ったね〜」という印象。
この帯を見て「ぜひ知りたい」と思う方と、「要らないです」と思う方に分かれそう。
私は後者。
まず「(私が)息子に惚れる」可能性も必要性もわからない。「将来の嫁が惚れる」ならまだしも。
私が惚れるとすれば、相手は夫で充分。
また、私なら「手に入れる」という表現を子どもに対して使わないですね。子どもは誰の所有物でもないと思っています。
実は、息子版よりも先に娘版も出ています。
相手のことをもっとよく知りたいという純粋な関心は私にもありますので、タイトルに「トリセツ」という言葉を使う意図はなんとなく理解できます。
でもなんでだろう、「妻のトリセツ」「夫のトリセツ」はマシで、「息子(娘)のトリセツ」になった途端、なんだか受け付けないのは。。。
個人的な好みでしょうか。
「記憶」を科学的に分析してわかった小学生の子の成績に最短で直結する勉強法
出ました。前回のランキング1位の本です。今回のランキング3位の「しつけを科学的に〜」と同じ著者です。
次の6位も同じ著者の菊池洋匡さんです。同じ著者で3冊もトップ10入りするなんて、すごい注目度です。(それか、よほど市場把握に成功しているか。)
続けて紹介します。
「やる気」を科学的に分析してわかった小学生の子が勉強にハマる方法
一つ上の本と同じ著者の本です。こちらは前回のランキングでは3位でした。
この本に至っては、今回のランキングでは9位の「ひらながれんしゅうちょう」を除いて一番のロングセラー(発売から約2年)です。
この本・この著者がいかに支持されているか、読者が小学生の奮起に課題を感じているかが伺えます。
子育てベスト100──「最先端の新常識×子どもに一番大事なこと」が1冊で全部丸わかり
この本も前回のランキングで10位→今回7位と上っています。発売からすでに1年ほど経ちますが、堅調です。
私も知人にこの本を勸めることがあります。読み物というよりも辞典のように、子どもにアプローチしたい分野を思いついたときに方法を調べやすい構成になっているからだと思います。
著者は教育分野を中心に「プレジデントFamily」「ReseMom(リセマム)」「NewsPicks」「ダイヤモンド・オンライン」などで執筆されている加藤紀子さん。
研究者でも教育者でもないからこそ、一般家庭に近い目線で膨大な情報を処理して、なるべく偏らないように書いてくれているように見受けます。
私は好きです。
次作も期待している著者の一人です。
食べない子が変わる魔法の言葉
やっとここで前回のランキングには登場していない著者が出てきました。
しかも新刊でもないのにランクインしたのはなぜでしょう。
4月の入園・入学でルーティンが変わって、食事の進みが遅くなった子が増えたのかな?とかいろいろ想像してしまいます。
著者は、日本会食恐怖症克服支援協会 代表理事で食べない子専門の食育カウンセラーを務める山口健太さん。
「会食恐怖症」つまり「人前で食べられない」病気があるということを、この著者のプロフィールで知りました。
会食恐怖症については同じ著者による本がいくつかあります。たとえばこちら。
食事と心はつながっているので、食事を単なる栄養摂取としてだけ捉えるのではなく、専門家の発信する情報を適度に活用しながら気長に取り組んでほしいと思います。
仕事に没頭すると1,2食は平気で抜いてしまう私が言えたことではないですが(笑)
くせのないきれいな字になるひらがなれんしゅうちょう
こちらも前回に引き続きランクイン。子どもたち、ひらがな頑張れ。大人たち、いつかは書けるようになるから焦る必要はありませんよ。
ちなみに、うちの長男は家で特別な練習はしていませんでしたが、小学校1年間で見違えるような字を書くようになりました。先生の根気強い指導のおかげです。
一方、私は小2までしか日本の学校に行っていないからか、字がとんでもなく汚いので、大学の頃ペン習字をやって少〜し改善しました。
必要があれば、見本を見ながら下手さをごまかしています。成功しているかはわかりませんが。
今では手書きの出番も限られているので、そんなに困りません。せめて自分の名前を平均点レベルに書ければ問題ないと開き直っています。(→インターに行っていた私の国語力が極貧だった話)
FQKids 3~7歳の幼児教育メディア <2021春号> 非認知能力の伸ばし方
こちらは正真正銘、4月発売の初登場ランクインです。
父親向けの子育て雑誌「FQ JAPAN」(エフキュージャパン)の幼児教育に特化した特別号「FQ Kids」(エフキューキッズ)。
特集は非認知能力。最近”流行って”いますからね。
この手の雑誌は、私は読み物として楽しむスタンスです。
他の本と違うのは、情報を載せる/載せないの選択基準にどうしても広告が入ってくるところだと思います。
その点を踏まえて楽しむと、新しくて優良な情報との出会いがあります。
FQ Kidsは、1/4/7/11月の年4回発売されていて、今回はその6巻目。
過去の特集では「我が子の夢応援宣言」「ダイバーシティ入門」「おうちで学ぶ・遊ぶ」「子ども自然体験」など気になる見出しばかりです。
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まとめ
2021年5月1日時点のAmazonの「家庭教育」というジャンルの売れ筋TOP10と、関連本をご紹介しました。
前回の4月のランキングと同じ著者・著作が10冊のうち8冊を占め、残り2冊も新刊は雑誌1冊だけでした。
次回のランキングはどれくらいシャッフルされるのか、気になるところです。お楽しみに!