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留学エージェントと教育コンサルタントはなにが違うのか

ライフ&ワーク
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今日はめずらしく私の仕事に関する記事です。

私の職業は「教育コンサルタント」

私は自分の職業をひとことで名乗るときは「教育コンサルタント」といいます。

日本ではあまり知られていない職業です。

海外ではeducation consultantというと大体通じますが、その概念は統一されていません。

同じ「教育コンサルタント」を名乗る方でも、その業務内容はバラバラです。

これは日本に限らず、海外をちらっと見ても、

たとえば私のように保護者や家庭がメインターゲットの方もいれば、

学校や塾などの教育機関に運営コンサルティングをする「教育コンサルタント」もいます。

塾やコンサル会社など企業に所属する人もいれば、私のように個人事業の方もいます。

「教育コンサル」の目的も様々です。

たとえば保護者や家庭をターゲットにしていても、

志望する学校から合格を勝ち取るためのコンサルティング。

非行や暴力など、家庭内問題を解決するためのコンサルティング。

不登校やホームスクールなどの教育計画を手伝うコンサルティング。

留学の計画をするためのコンサルティング。

英語を習得するためのコンサルティング。

幼児教育のコンサルティング

などなど、専門性がわかれます。

家庭の困りごとの数だけ、そして子どもの数だけ、コンサルティングが存在するといっても過言ではありません。

だから「教育コンサルタント」と名乗っている人に出会ったら、早合点せずに、まず「誰がターゲットで」「どういう課題を扱っているのか」を聞くほうが、所属を聞くよりも大事かもしれません。

一方、留学エージェントとは

さて「教育コンサルタント」と名乗ることができてよく間違われる仕事に、留学エージェントがあります。

留学エージェントは、留学をお勧めしたり、留学の計画や準備をお手伝いする人たちです。

留学エージェントにもいろいろあります。

グローバル企業、日本企業、現地企業、個人事業。

お客さんから手数料をもらっているところ、学校から紹介料をもらっているところ、両方もらっているところ、などビジネスモデルもいろいろ。

語学留学、親子・ジュニア留学、公立校留学、私立中高留学、交換留学、短期留学、大学留学、大学院留学など、留学もいろいろ。

行き先の国やエリアによって留学生向けの政策は異なります。

あらゆるジャンルの留学xあらゆる国、これらすべてを同水準でできる会社は聞いたことがありません。

どんな会社も得意・不得意のジャンルとエリアがあります。さらにいうと、担当者ごとに専門性が違います。

だから会社を選ぶときは[留学ジャンルxエリア]を見極めて、さらに個人的な相性も見る必要がある。

会社や担当者によっては、不得意なジャンルやエリアに興味があるお客さんを自分の得意な土俵に誘導しようとするところもあります。

会社である以上、成約の目標がありますから「うちではそのジャンルやエリアを扱っていないんです」とはなるべく言いたくない。

とはいえ多くの場合、ジャンルはさておきエリアが多少ずれたとしてもお客さんの意向を大きく外すことはありません。なぜなら、問い合わせの段階ではお客さんの意向もそこまで強くはっきりしていないので。

たいていは担当者との相談を何回か経て、少しずつ意向が形成されて、磨かれていって、固まっていく場合が多いです。

最終的には留学先や期間が決まり、それに向けた手続きが始まって進んでいく。

留学エージェントでは、お客さんが一人では絞り込めなかった留学プランを一緒に決めてもらい、煩わしい手続きも伴走してもらえます。

そのサイクルを数多く回して、お客さま価値を生むのが留学エージェントの仕事だと私は思います。

私がやっている教育コンサルティングについて

私は留学カウンセラーの資格を持っていますが、自分のことを留学カウンセラーや留学エージェントとは名乗っていません。

そのことについて補足します。

私の普段の発信内容は、昔の私と母親、つまり親子を意識して書いているものが多いです。

それもあって私のところに来られる相談者さんは、過去の私たち親子、つまり留学や早期英語教育に興味がある層が多くなります。

私は教育学部出身で、特に社会教育や教育政策を学んできましたが、あえて教育コンサルの専門性を挙げると、確かに留学や英語教育かもしれません。

でも勘違いしてほしくないのは、

私は、全員に留学や英語教育を勧めようと活動しているのではない。ということです。

留学や英語教育は万人に合うとは考えていませんし、それがないと日本がダメになるなんてことも考えていません。(日本に対する問題意識は一応持っていますが留学や英語がその解決策ではないと考えています)

とはいえ、留学やバイリンガルを浅い考えで目指すくらいなら、地に足つけて考えるお手伝いがしたいし、いくら考えているようでも茨の道を選んでいるようなら少しでもマシなルートを指してあげたい。

せっかく労力や費用や時間をかけるのなら、よりよい使い方をしてほしい。それだけです。

留学や早期英語教育のメリットもデメリットも知っているからこそ、それを含めたもっと広い文脈で考えたい。

子どもの教育を決めるときに、見落としている大事な要素はないのか。

そもそもやる必要あるのか。

国内でもできるのでは。

オンラインでできるのでは。

ほかにやるべきことがあるのでは。

そういうところから一緒に考えたい。

それが私の教育コンサルティングです。

そのプロセスを経て、やっぱり留学だ、となったら、ジャンルとエリアを絞り込んで、ふさわしい学校やエージェントさんや塾を紹介します。

結局は人を人とつなげているだけ

私が教育コンサルティングでやっていることは、

目の前の親子が面している課題を見極めて、どのプロに引き渡すのが一番いいか考えることです。

街のかかりつけ医になって、大病院に紹介状を書くようなイメージです。

そのためにも普段から、今の子育て事情や教育サービスについて調べているし、学校見学も(半分趣味で)行くし、業界ネットワークのようなところにも顔を出して情報収集をしています。

noteでは教育系ニュースをまとめています

集めた情報から実際に使えるのはほんの一部ですが、コレクションと整理も半分趣味のようなものです。

ただ、それなりに時間をかけてきて思うことがあります。

どんな学校も、プログラムも、サービスも、その質を左右するのは人間。

また、どんなに良質とされるサービスを受けても、その体験の価値を決めるのも人間です。

私がやっていることは、結局は人を人につなぐことなんです。

直近の出張でも、それを強く感じました。