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【本音】留学相談にはこれくらい答えられるような状態で来てほしい

ペアレンティング
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私は2017年に留学カウンセラーへ転職したことを機に、今ではフリーの教育コンサルタントとして留学に限らず、教育や子育てに関するお仕事をさせていただいています。(>>提供中のサービス一覧

お仕事として留学の相談を受けていると、たくさんお話してくれるお客さま、無口なお客さま、いろいろいらっしゃいます。成人から未就学児の親子まで。

どんなお客さまでも必ず私がお聞きする項目は決まっています。

大事なことから順番にご紹介します。

私がコンサル時に必ず聞くこと

留学を前提とするご相談時の話です。

そもそも留学に興味を持ったきっかけ/ずばり留学に求めること

一番重要な質問です。

お客さまはなんらかの問題を解決したい、もしくは理想を手に入れたいから、「留学」に目を向けているんです。

どんな問題を抱えているのか、どんな理想をお持ちなのか。お客さまのバックグランドを共有していただかないと、一緒に同じ方向を向いて話ができません。

同じ方向を向けないと、双方の時間を浪費することになります。

項目にしてしまうと単調ですが、たとえば親子留学だと、以下のようなところを確認します。

  1. どちらのための留学なのか: 親のスキルアップ / 子どもの教育機会
  2. なんのための留学なのか: 英語力の上達  /  海外生活(異文化)体験  
  3. 内容と予算はどちらを重視するなのか

単身留学の場合は、上記1を省いて選択肢をちょっとアレンジします。

  1. なんのための留学なのか: 学位や単位や資格の取得 / 英語力の上達  /  海外生活(異文化)体験  
  2. 内容と予算はどちらを重視するなのか

答えの内容によっては、「では留学じゃなくて○○のほうがいいですよね」という話になります。(実際にあります)

お客さまの課題を解決し、目的を達成するための最短ルートはなんなのか。

それは留学なのか、旅行なのか、治療(?)なのか、離婚・再婚(!?)なのか。

仮に留学だとしても、タイミングは「今」ではないかもしれません。

かつて私は「留学」や留学を前提としたソリューションしか提供できなくて歯がゆい思いをしたことがあります。

もっとやってみたいこと。それは、さらにお客さまに寄り添い、教育や子育てについて、たくさんある選択肢から賢く選ぶお手伝いです。

留学プランの骨格を決める5点セット

つぎに、以下についてもお聞きします。旅行を決めるときと似ています。

  1. 渡航するメンバーと各年齢(国籍も→ビザ要件を確認するため)
  2. 留学先や条件
  3. 予算
  4. 期間/出発時期
  5. 滞在方法

どれも基本的な項目ですが、この5つがはっきりしないと、先に進めません。

留学といっても色々種類があるので、この5つを聞いたうえで、長期/短期/親子/単身などの分類にわけていきます。

行きたい留学先については、具体的な都市名まで行かなくても、例えば都市部か田舎か/日本との時差が大きくてもよいか少ないほうがよいか/日本人が少ないほうがよいか多いほうがよいか、などの諸条件がわかれば、提案のしがいがあります。

お客さまによって、この5つのうちどれかは必ず譲れないものがあります。(特に、年齢やビザ要件はどうしようもないです)

最優先事項はあくまで課題解決や目的達成です。そのうえで、これら5つの条件の優先順位も決めます。

すべての条件を満たすことは難しいです。その場合は、代替案を出しながら5つの条件+目的の新しい組み合わせを探っていきます。

英語力

実はお客さまには、2タイプいらっしゃいます。

そもそも英語ができないから留学に行きたい、という方と、留学はもともと英語ができる人が行くもの、という方です。それぞれがそう思い込んでいるのを見ると、面白いです。実際は、目的があるから留学する、それだけなんですけどね。

お客さまの年齢や、学習経験、利用頻度によって英語力は異なります。元々の英語力がお客さまごとに違うのは当然です。

そこで、主観的でもいいので相談時に英語力を教えてもらうことで、海外に行ったときの環境の変化の度合いを事前に確認します。

英語はぜんぜん話せないですか?
単語程度なら聞き取れますか?
自分の意思を伝えられますか?
日常会話は問題ないですか?
議論やレポート作成で使えますか?

留学希望者が普段から英語に触れている頻度や学習歴なども聞きます。

お子さまの場合、小1からインターに通う小3生と、普通の小学校に通う小3生では英語の習熟度は違います。

この一環で、ご家族のお仕事や関心事についてもお聞きすることがあります。

日常的に英語に触れている環境なのか、努力をしないと英語に触れられない環境なのか。お客さまごとに違うのは当然ですので、恥じることはありません。できるだけ認識を共有しましょう。

英語力以外にも、留学したい国に1度でも行ったことがあるかどうかもお聞きしたい項目です。

行ったことがない場合は、ほかに海外経験がどれくらいあるのか。親子留学の方には、親子で飛行機に乗ったことがあるのか。

こうしたことは、一見留学には関係なさそうでも、お客さまにとっての「留学」というハードルの高さがどの程度のものなのかを客観的に理解しやすくなり、より目線を合わせてお話ができます。

イメージを共有するのが最重要事項

滞在や留学のイメージは、計画時点ですり合わせておかないと後々の満足度に影響します。

お客さまの大事な時間とお金と人生がかかっているので、真剣に話を聞きます。

場合によってはお客さまの当初のイメージ通りではないこともあるかもしれませんが、現実とイメージを少しずつ近づけていきながら、最終的には同じイメージを共有するのがゴールです。

まとめ

私は、①元留学生、②現役の保護者、③教育関係者としての3つの視点を持ち合わせている数少ない教育コンサルタントの一人と自負しています。

そんな私が、次世代の子どもたちに関する教育相談に乗るときにどういう点を重視しているかについて書きました。

私は教育コンサルタントです。留学に限らず、育児・教育・親子関係のご相談を承っています。

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