私のブログはインターナショナルスクールに特化したものではないのですが、インターについてのお問い合わせをいただくことが多いです。
確かに、私は日本の小学校(1年と1学期だけですが)とインターに7年通っていたので、元当事者としての視点があります。
そして教育学部卒(免許はない)で元留学カウンセラーなので、国内外の教育論や発達心理学についての興味や素養があります。
アメリカでは高校〜大学(1学期まで)、日本では大学を卒業したので、実体験に基づく2国間の教育比較ができます。
しかも絶賛子育て中ですので、今の保護者の状況もわかります。
ご相談内容によっては、これ以上に適した属性はいないと自負しています。
なので遠慮なくメールにてご相談ください。せめてお手伝いできるかどうかの判断くらいはできます。
不安を感じる保護者
ちょっと脱線しましたが、今回は読者さんからいただいたメッセージで気になるものがありましたので、そのことについて書きます。
本文を直接掲載はしませんが、主旨はこのようなものでした。
現役インター在校生の保護者の方からのメッセージ概要
・萩原がインター小学生時代をネガティブにとらえていること、わが子をインターに進学させなかったことに驚いた
・読者さんのお子さんにとって今の学校がマイナスな経験になっていないか不安
・インターの良かった点についても知りたい
本当にありがたいお声をちょうだいしました。
これまで私がブログ等でしてきた発信では、ネガティブ寄りの中立(と私は思っている)なオピニオンを書いてきていました。
たとえば、このあたりの記事ですね。
- 私の7年間のインターナショナルスクール生活を振り返った記事
- 私が子どもをインターナショナルスクールに入れない理由
- 伝統系インターと新興系インターを同一視しないように注意喚起する目的で書いた記事
- 進路は最初から地に足をつけて選んでほしいなと思って書いた記事
私は自分の経験談の発信に熱中しすぎて、それによって在校中の保護者や生徒を不安にさせてしまっていたかもしれない、と今回のメッセージで気付かされました。
それは、私の本意ではありません。
この読者さんが意識されていたかどうかは不明ですが、このように私の至らない点をやんわり指摘していただきつつ、どうすればいいかのヒントまで示していただけて、本当に感謝しております。
このご意見を受けて、インターのよかった点を記事にしました。私以外のインター出身者の意見も反映されています。
「迷う」ってつまり視野が広いということ
例に挙げた読者さん以外にも、教育や子育てについて「不安です」というお声を耳にすることがよくあります。
無数の選択肢と情報のなかから、子育てや教育に関する進路や細かな判断を迫られている保護者の方はたくさんいます。私もその一人です。
一方で、選択肢や情報の存在に気づかない、もしくはそもそも余裕がなくて気づけない方もたくさんいます。
ということはつまり、迷っていることはそれだけ視野が広いこと。
実はそれ自体はありがたいことではないかと、私は思います。
もちろん、そんなふうに思える余裕が常にあるわけではありません。私も子どもも仏ではなく人間なので(笑)
私が書く記事で読者さんを不安にさせるつもりはありませんが、もし視野が広がっているということでしたら、それほど嬉しいことはありません。
不安を乗り越えたら強くなる
昨今はインター、バイリンガル教育や早期英語教育があたかも最善!正義!と極端にもてはやされているように私は感じています。
メディアやSNSで何かを目にしたときに、本当にそうなの?どうしてそうなの?自分の子や家庭にとっても同じことがいえるの?と保護者自身がそれぞれ考える力をつけてほしいです。
同時に、何かを選び取ったあともおおらかに過ごせるように、なにがあっても軌道修正すればいいだけ、とまずは自分と子どもの適応力を信じてみてほしいです。
あと、お金がないからうちは無理、を筆頭に「できない理由」を挙げることもやってしまいがちです。そういった方にも、広い視野が有効だと思います。
誰しも、なんらかの制約がありますが、今はこれまでになく情報へのアクセスが可能になっています。
教育や子育てにはいくら選択肢があっても、万人にとっての正解はなくて、選択肢の優劣もない。実は軌道修正もできるし、やり直しもできる。思考停止の右に倣えはもったいない。
視野が広がったせいで情報過多で不安になっても、そういうマインドを持てたら、軸のある子育てにつながるのではないか。
このブログが、その役に立てればいいなと常々思います。
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