あわよくば子どもたちだけでできるようになってもえば、私は楽になるという魂胆です。
子どもが家事をする意義
我が家のゆるいけど細かい教育方針でも書いていますが、
我が家では「お手伝い」はさせませんが、
12歳までに生活スキルを一通り身につけてほしいと思っているので、
成長や興味に応じて家でできることを増やしています。やってもらって当たり前、ではなくて
住人の一人として主体的な感覚を持ってほしいです。家事は強制するのではなく、
大人に付き合う余裕がある ✕ 本人がやりたい
そんなときだけ、ゆるくやっています。
私自身は14歳でボーディングスクールへ留学するときから家を出ているので、家事全般については長いブランクがありました。
19歳のときに一人暮らしを始めたとき、必要に迫られて最低限やるようになりましたが、料理・洗濯・掃除や細かいことを親が近くにいる間にもっとちゃんとやっておけばよかったと痛感しました。すでに後の祭りでした。
家事ができることは自分のためだけでなく、一緒に生活をするかもしれない相手のためでもあります。それは恋人・配偶者・子どもなど身近な人だけでなく、かつての私のようにホストファミリーやルームメイトのためです。
今は外注することもできますし、私も使っていた時期があるので、その点は否定しません。
でも家事ができることで誰かのためにすぐ動けますし、相手の負担にならない動き方の配慮もできるようになります。なにより、独りよがりではない「コミュニティの一員」としての自覚が増します。
私は小学校低学年から国内外のいろんなお宅でお世話になった経験があるのですが、家事が苦手なために歯がゆい思いをしてきました。感謝の気持ちを表したくても家事の正解がわからなかったからです。せめて家事負担を増やしたくない、けどどうするのが正解かわからなかった。
向こうからすると「お客様」だったので、聞いても細かく教えてくれませんでした。そんなとき、もっと頼れられる人になりたいと歯がゆく感じていました。
そこで自分の子どもたちには苦手意識がないうちに、できることを増やしておきたいと思っています。
どんなに気をつけていても生活していれば家は汚れる。そして自動的にきれいになる家などない。
自分できれいにする生活空間はとても気持ちがいい。ご機嫌に過ごせる。それだけでも誰かの役に立てると思うのです。
これを書きながら思ったのは、本当の目的は家事スキルというよりも、家事をすることで培う当事者意識や、思いやりや、人の役に立ったという成功体験なのかもしれません。
年中さんができる家事
うちの年中さんに意識してお願いしたい家事。
- 布団をたたむ
- おもちゃを片付ける
- 部屋のいらないものを捨てる
- 植物の水やり・雑草抜き
- 家具のカラ拭き
- テーブル・床の水拭き
- 自分のおやつの準備(と片付け)
- 洗濯物を仕分けてたたむ
小学1年生ができる家事
小1は上記がすでにできる前提で、さらに以下のことも。
- ゴミ箱からゴミを一箇所に集める
- 掃除機をかける
- 窓の結露とり
- 玄関を掃く
- 野菜を洗って切る
- キッチン台や電子レンジのなかを拭く
- 食器を洗う
子どもをやる気にする工夫
私は子ども向けのビジュアル・アイディアを調べるとき、良くピンタレストを使います。特に海外の方は素敵なアイディアを惜しみなく披露してくれるのですごく刺激的です。
子ども向けの家事は、”kid’s chores” というキーワードで検索するとヒットします。
例えば、子ども向けのタスク表をこんなふうに飾っているとか。
そしてこれは結構あからさまですが、お小遣いとタスクをセットで提示。
涙ぐましい努力が感じられます。
子どもと一緒に暮らせる期間には限りがあります。
その貴重な時期、同じ屋根の下に集まった者同士、家事を楽しく分担しながら機嫌よく過ごせるのが一番ではないでしょうか。
皆さんはどんな家事を、どんな風に分担していますか?