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これからの子育てー「英語」と「進学」は二択なのか

インターナショナルスクール
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お子さまの英語と進学で悩む保護者さんからご質問が届きましたので、ご紹介します。改めて、ご質問いただきましてありがとうございます。

記事にしてみると、実際の回答メールには書かなかった「おまけ」の部分がメインのようになりました。

ご感想はTwitterでも受け付けております。

「インターにいったら日本の学校には行けない?」というご質問

質問者さんに許可をいただいたうえで、ご質問を紹介します。

個人特定できないように、(カッコ)内はこちらで編集しておりますが、その他はそのままです。

小学校から中学生まで(小中高一貫の国内インター名)へ入学させるとしたら高校は、日本の公立の高校は、行けないのでしょうか?

私からの回答

以下が、上記のご質問に向けた私の答えです。


インターナショナルスクールから日本の学校への入学・転校・編入についてはこちらに概要を書いております。

ただ、個別の事象までは追いかけられないので、そこは質問者さんのご家庭やお子さまの状況に即した情報を都度確認する必要があります。

上記の記事で紹介している本(特に『帰国子女のための学校便覧(2021)』)に具体的な学校名や教育委員会の問い合わせ窓口が記載されているので、そこがとっかかりになると思います。

もし高校は必ず公立と決まっているのであれば、私は無理にインターに行く必要も無いかと思いますが、そこはご家庭それぞれのご意見があるかと思います。


「英語」と「進学」は二択なのか

今回のご質問では、特定のインターから公立高校に進めるか、というご質問でした。要するに公立高校の受験資格はあるか、ということです。

受験資格は各学校や教育委員会に確認するのが一番確実なので、まずはその選択肢を調べるための最短ルートをご紹介しました。

インターの中学に行ったからといって、必ず高校もインターにしか行けないということはありません。

ここから先は、おまけです。

学校選択はとてもプライベートな選択です。そこに正解や間違いはありません。

でも実は長い人生における学校って、実は一日のなかで昼食をうどんにするかそばにするかくらいの影響力しかない、といったら言い過ぎでしょうか。。。(汗)

英語で学ぶ技術は必須だけど

特定の職業に就きたい、または特定の大学に入りたいのであれば、進路をある程度逆算して戦略的に進学する必要はあるかもしれません。

でもそうでなければ。ましてや子どもが小さいうちは、なるべく選択肢を残しておきたいのではないでしょうか。私は少なくともそうです。

であれば、「英語で学ぶ技術」を身につけることは必須です。

でも、いくら「英語で学ぶ技術」を習得するためといっても「インターナショナルスクールが一番の近道」とするのは性急すぎます。

私のインター経験談でも振り返っていますが、インターに行くことで損なわれるものもあります。国語力とか、地域とのつながりとか。

逆にインターで得られたものもたくさんあります。でも、インターでしか得られないのかどうかは今の私には断言できません。(>>インター出身者に聞いたメリット

なにより今はインターじゃなくても「英語で学ぶ技術」を身につけるためのリソースはたくさんあります。(>>子どもの英語勉強法

インター以外でも「英語で学ぶ技術」を身につけることができるのであれば、ほかにもあるはずの大事な項目で学校を選択してください。

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インターは進路を閉ざさない

一方で、インターに行くことで「進学先の選択肢が減る」と思われるのにも、ちょっと違和感があります。

「英語で学ぶ技術」を身につけることは、むしろ選択肢を増やすことだと思っているので。

実際「英語で学ぶ技術」を身につけていれば、英語話者に提供されている世界中の教材や学校にアクセスが広がります。

日本でもオンラインの高校が目立ってきていますが、英語で提供されている選択肢やレベル感とはまだ差があります。

どうしても日本の公立高校でしか学べないことがあるのであれば、そこへの最短ルートの進路を選択しつつ、学校では足りない「英語で学ぶ技術」は自分の時間で磨くことになります。

でもそうでなければ、どんな学校に行っていても(行っていなくても)、とにかく「英語で学ぶ技術」を身につける努力をしていれば高校以降の進路の選択肢はあります。

「英語」と「進学」は二択ではなくて、相互に強化し合う関係です。なので、どちらも追いたいです。

私の場合

完璧な学校なんてものは存在しないように、すべての基準を満たすオールマイティな進路はありません。

私はどこの中学も卒業していないので、今後も履歴書にどこ中卒かは書けません。それでもアルバイトや就職ができました。もう最近は履歴書を書くことも、書いても中学まで遡ることもなくなりましたけどね…

それどころか私は日本の教育法でいう「法律に定める学校」にあたる小中高を卒業していません。

それでも東京大学に入れたのは、大学が私の高校(アメリカの私立校)を学歴として認めてくれたからです。

私の学歴を認めてくれる大学だけを選んで出願しましたし、そのような大学があることを知っていて高校も選びました。

ちなみに日本の公立高校をまっとうに卒業しても、イギリスの大学進学では1年足りない扱いとなります。(ちゃんと道は用意されていますので特に困りませんが)

極論、本人が最終学歴に満足していれば、それでいいんだと思います。

私ですか?いつか大学院に行くのかなと漠然と思っていますが、勉強が嫌いなので(笑)、勉強嫌いを乗り越えてまで研究したいことや院卒歴が必要な職業が見つかったら行くかもしれません。

私がいずれ大学院に行きたいと思っても、やはり日本だけでなく世界中の大学院プログラムから自分の関心や目的や予算に合う、受け入れてもらえる先を探すことになります。

これができるのも「英語で学ぶ技術」があるからこそだと思います。

「英語で学ぶ技術」以外に必要なこと

「英語で学ぶ技術」だけでなく、社会や勉強そのものへの関心も持ち続けることも大事です。

「英語」と「関心」は、子どもがいずれ自分で人生を切り拓くためのツールとエネルギーになります。(この点を意識して、日々の子育て方針として表しています。)

子どもの人生に何を求めますか?学歴ですか?それとも人生を切り拓く力ですか?

大事にしたいことがはっきりすれば、自ずと答えが出てくるのではないでしょうか。

決断は簡単ではないです。苦しいです。

でも意外とシンプルではないでしょうか。

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