こんにちは、萩原です。
今日は子育てや教育から少し離れて、私の発信について振り返ります。
インプット過多な現状
突然ですが、私はインプットが好きです。インプットといってもいろいろあります。
1番は読書。自分のペースで吸収できるから。
2番は芸術鑑賞。美術館や舞台芸術や芸能まで、言語ではない刺激を味わえるから。
3番はセミナー。言語以上の臨場感ある情報が含まれているから。
こういうと「勉強好き」だと思われるかもしれません。
でも私は勉強が好きではありませんでした。
図書館や学校などの知的な空間は好きですが、そこに缶詰にはなりたくない。
でも、新しい知識や考え方に触れるのは好きなんです。だからSNSとも相性がいい。
それで、インプットが必然的に多くなります。
ただ、インプットだけで満足してしまう傾向があります。インプット自体が娯楽なのでそれでも幸せなのですが、さらに欲が出てきました。
インプットを記録したい
それは、日々の膨大で雑多なインプットを記録したい欲です。
もともと私はずっとevernoteでいろいろ記録していました。半年程前にnotionに切り替えてから、さらにインプットの記録は加速しました。
しかしその記録は日の目を見ることなく、ただ大きくなるばかり。
やはり記録しているからには、その情報必要としている(かもしれない)人や、似た考えの人と共有したい欲も湧いてきます。
記録を共有することにはいいことがあります。
- ほかの関連情報や最新情報を教えてもらえる
- 間違っているところを指摘してもらえる
- 違う切り口の考え方を教えてもらえる
なんだか「もらえる」ばっかりで、ギブアンドテイクどころかテイクアンドテイクになっているので、ギブな側面も考えてみました。
- 私の共有した情報が誰かの役に立つ(たとえそれが反面教師でも)
- 萩原麻友というやつは、こんなことを考える人間なんだと、一種の情報公開になる
また、ただ記録するよりも加工度が進んでいて、あとで自分で振り返るときにも見やすくて役立ちます。
あとは単純に好奇心もあって、インプットを加工して世に出したらどんな反応が起こるのかを見てみたいです。
本に頼ってみる
でも、いざ「アウトプットしよう!増やそう!」と思うと身構えます。
変に力が入ってしまい、かえって手が動かなくなります。
頭の中だけが忙しい状態。
こんなアイドリング状態からは、早く抜け出したいです。
そこで、まずアウトプットのハードルを下げたいと思います。
そして、頻度と質を徐々に上げていきたいです。
なにより、安定的に続けていきたい。
要は習慣になるように仕組み化するだけの話です。
ただ、仕組み化にいたるまでの材料がまだ足りないと感じています。
私は自分で一から試行錯誤するほどの思考家でも努力家でもありません。
やっぱり本に頼ってしまいます。(結局インプットしたいだけなのか?)
道連れにする本の紹介
私のアウトプットのヒントに選んだのはこちらの本。
『アウトプットする力 「話す」「書く」「発信する」が劇的に成長する85の方法』
そう、いわゆるノウハウ本です。
著者の齋藤孝さんは、明治大学の教授でNHKのEテレの番組「にほんごであそぼ」の総合指導をされています。
齋藤さんの本を読むのは初めてではありません。
私は特に好きでも嫌いでもなく、たくさん本を出されているなという印象でした。
しかし、実際は700冊以上も書かれているそうで、予想以上でした!
まさにたくさんアウトプットをされている著者。
その内容が正しいか、私に適しているかは別にして、本をこれだけ出せるだけ「書けるネタ」と「整理法」と「生産法」を持たれているということだと思います。
私は特にその整理法と生産法を見てみたい好奇心と、あわよくば私が生かせる部分を盗もうという期待から、こちらを読み始めることにしました。
最近のわたしの本の読み方はこうです
電子書籍でも紙媒体でも、パソコンかスマホを準備。
notionで継続している「文献リスト」を開く。
まず本の「はじめに」と「目次」と「あとがき」を読む。気になるところはnotionにメモ。音声入力も使う。
ついでに、目次で読みたいところをマークしておく。
「あとがき」を読み終えたら、目次に戻ってマークしたところだけまず読む。
もっと読みたくなればマークしていないところも読むし、途中で興味をなくしたら深追いはせず離脱する。
さっそく疑問が生じる
早速、「はじめに」と「あとがき」を読んで思ったことを。
まず、この本でいうアウトプットとは「意識と知識をかけ合わせて、新しいなにかを生み出すこと」であり、たとえば研究者なら論文執筆、サッカー選手なら攻撃、学校ではテストや入試のこと。
ほかにも出版物、SNSでの配信、話す、書く、面接もアウトプットです。
そして齋藤さんいわく、「膨大なインプットの中からアウトプットすべきものを選ぶのではなく、アウトプットを前提として、そのために必要なインプットをする」
つまり「アウトプット優先主義」であるべきと書かれていました。
この時点で、私はそれでいいのかな…と少し疑問を感じてしまいました。(アウトプットしたがっていたのに!)
懸念として持ち上がったのは、
- アウトプット優先だと、それまでの経験の範囲にアウトプットが制限されてしまうのでは
- アウトプット優先だと、主張に反するインプットを無意識のうちに排除してしまうのでは
という2点です。
いかにもインプット優先主義だった人が考えそうなことですね。
この疑問は脇に置いておき、ひとまず読み進めました。
「アウトプット優先主義」を体得するには
齋藤さんの『アウトプットする力 「話す」「書く」「発信する」が劇的に成長する85の方法』の目次から、私が読んだ(マークした)箇所を抜粋します。
このとおり、実際に私が読んだのはおそらく本の6割くらいです。
私は「アウトプット優先主義」になれるのか
まずは私が懸念していたこの2点、
- アウトプット優先だと、それまでの経験の範囲にアウトプットが制限されてしまうのでは
- アウトプット優先だと、反論となるインプットを無意識のうちに排除してしまうのでは
これらに対する答えには、この本ではたどり着けませんでした。
この本は「アウトプット優先主義」であることを主題にしてそのノウハウをまとめた本なので、私の懸念に対しての答えはなくても無理はありません。
私が勝手に立てた問いに、著者が答える義務はありませんし。
改めて読後の私の考えをまとめると、
アウトプットが自他の反応の連鎖を起こすことで、結果的にインプットが充実する。
アウトプットでインプットを呼び起こすイメージです。
この考え方をインストールしたうえで例の2つの懸念を捉え直すと、
- アウトプット優先だと、それまでの経験の範囲にアウトプットが制限されてしまうのでは
⇒アウトプットが新しい経験を呼ぶのだと思えばクリア - アウトプット優先だと、主張に反するインプットを無意識のうちに排除してしまうのでは
⇒アウトプットが新種のインプットを呼び込むと思えばクリア
と考えることができるのかもしれないです。
となると、そもそもの問いがおかしいことになります。
この記事のタイトルでもある「いかにインプットをアウトプットにつなげるか」ではなく、
むしろ「どうアウトプットすればインプットを呼び込めるか」ではないでしょうか。
私はどうやら「アウトプット優先主義」に感化されつつあるようです。
新たな問いと答え
はじめ、私は過剰なプレッシャーや疲労感を抜きに、ワクワクしながらアウトプットを続けられる仕組みを手に入れたいと考えていました。
そこに欠けていた視点は「どうアウトプットすればインプットを呼び込めるか」ということ。
そこで、この新たな問いに対する答えを3つに絞りました。
私の現状や性格に即して抜き出しているものですし、まだ仮説の段階です。
本を5-10ページ読んだら、その本について語ってみる。
私はすでに、notionで読んだ本についてメモをする仕組み&習慣化ができています。
また、齋藤さんが「一を聞いて十しゃべる」と書かれているように、私も必要あらば一に対して十しゃべることができます。このように、すでにできていることはあります。
しかし、それを外に発信するとなると別の話でした。
主に、典拠を示すのが面倒で億劫になっていました。あと、リアルタイムでこんなの読んでいるんだ、こんな事考えているんだと気づかれることに、実は少し抵抗があります(笑)
齋藤さんの本には「文化の伝道師」になったつもりで発信しようとも書かれています。それならしょうがない、一肌脱ぐかという気にさせられます。
それなら私の推しサービスカーリルのリンクをつけて発信すれば、典拠記載も伝導も兼ねて、なにより続けやすそうだと思いました。
リアルタイムの抵抗感は、予約投稿でなんとかなるかな〜
強制的にアウトプットする機会を設定する。
要は、小さなステップでもいいので締切と目標を決めるということです。
どんなに小さくてもシンプルでも、続けられれば確実に成果につながります。これは習慣の基本ですね。
今習慣化している対外的なアウトプットとしては、noteの「教育業界ニュースまとめ」のほぼ日更新くらいでしょうか。
このブログにいたっては規則と無縁でしたが、4月からAmazonの育児書ランキングのレビューを月次で始めました。
Twitterではほぼ毎日なにかしらつぶやいていますが、あまり規則性はないです。
さて、どれくらいのステップを設定すれば継続が可能なのか、これは走りながら調整していく必要がありますが、次のステップとしてまずは本を1冊読むごとに1配信(ブログかSNS)、してみたいと思います。(甘いかな…)
好きなモノ・コトについて知る限りの情報をアウトプットする。
つい最近、子どもの好きなものの見つけ方について記事を上げたところでした。
自分の好きなものって、意外と自分には見えていなかったりするんですよね。
私が自覚している範囲では、私は子ども観察、学校見学、自分語り、読書、芸術鑑賞、ウェブサービスを試す、目標計画、習慣作りなどが好きです。
これらはすでにこのブログでも記事にしていますが、まだ「知る限り」に追いついていません。
引き続き、私も書いていて楽しく、読者さんも読んでいて楽しめるように、いろんな切り口を試しながら継続していきたいと思います。
と、言っているだけでは次のアクションに結びつかないので、実際にテーマ×切り口でマトリックス(縦横の表)を作ってみました。
次書く記事のネタや方向性に困ったら、それを見て手薄なところやインスピレーションが湧くところを狙います。
よし、始めてみよう
早速、上記の3つを始めようと思います。
合言葉は「どうアウトプットすればインプットを呼び込めるか」です。
実際に、この記事を書きながら齋藤さんの本を読んでいました。
まさに、インプットを呼び込むためのアウトプットを試みていたというわけです。
どんな効果を実感できるか、引き続き検証を続けたいと思います。
著者のあとがきには「当事者意識(自分ごと)」と「祝祭感覚(ワクワクすること)」を意識しながら情報発信に取り組むのがアウトプットの秘訣だとありました。なにも才能やセンスに頼ることではないのです。
これには私も同感です。
私がこのブログに書いているのは、自分の子育てに生かしたい「子育て、教育、進路に関する視点」です。これが、私の当事者意識。
また、才能やセンスに頼らず続けられることが目標ですので、ワクワクしつづけられることは原動力として欠かせません。
さらに、仕組みとして習慣に落とし込めるまでシンプル化することが継続につながると考えているので、上に挙げた3つの行動を継続できるようにしていきたいと思います。
よかったら一緒に実践してみませんか?うまくいったこと、うまくいかなかったこと、ぜひTwitterやお問い合わせで感想をお待ちしています。