2021/06/01時点のAmazonのカテゴリ「本」のなかでも「家庭教育」の売れ筋ランキング、上位8点とその関連本について取り上げます。
どうせなら新刊や関連本とも比較できるといいと思うので、同じ著者やシリーズの最新情報もあれば載せていきます。ぜひ参考にしてみてください。
4月から始めたこのウォッチですが、経時的に比較すると面白そうなのでとりあえず半年くらい続けてみることにしました。今回はその第3弾です。
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アメリカ版Amazonの育児本ランキングも、興味本位で観察しています。日本と違うトレンドを発見するのが面白いです。
「家庭教育」AmazonランキングTOP8
今回は時間の都合でトップ8です。では早速始めます。
1位 やりすぎ教育: 商品化する子どもたち
初登場1位の本です。5月14日(約2週間前)に発売されたばかりに新刊です。
私もまだ手に取れていませんが、タイトルからして気になります…!
その名も、『やりすぎ教育:商品化する子どもたち』。
著者の武田信子さんは、子どもの養育環境の改善に取り組んでいる臨床心理士です。子どものウェルビーイングを守る一般社団法人ジェイスの代表理事でもありますが、NHKの「うわさの保護者会」にも出演されたことがあります。
子どもに期待と愛情をかけるのはどこまでが教育熱心で、どこからが教育虐待になるのでしょうか。
子どもと日常的に関わる保護者や先生ならドキッとしてしまうテーマです。
私が日常的に気をつけていることは、厳密には教育の範疇ではないかもしれません。でも子どもに期待をかけていることは確かです。
この本を読んで、私や夫のやっていることを子どもがどう受け止めているか確認したり改善点を見つけたりするためのヒントにしたいと思います。
2位 子育てベスト100
こちらは常連さんです。4月も5月もランクインしておりましたが、10位→7位→2位(今回)と順位が急上昇しています。
どこか大手メディアで取り上げられたのでしょうか。発売から約1年経ちますが、衰えません。
著者は教育分野を中心に「プレジデントFamily」「ReseMom(リセマム)」「NewsPicks」「ダイヤモンド・オンライン」などで執筆されている加藤紀子さんです。
この本は手引きとして使いやすく構成されているので、私も何度も必要なところを開いて確認しています。
「子どもの好きなものをいくつ知っていますか?」の記事を書くときも参考にさせていただきました。
3位 お母さんの自己肯定感を高める本
こちらも常連さん、しかも上位の。4月から2位→1位→3位と推移しています。
著者は医学博士・臨床心理士で認定ポジティブ心理学プラクティショナーの松村亜里さんです。
この本も、発売から1年以上経っています。少しでも多くの方のネガティブ思考を救ってくれることを願っています。
それにしても自己肯定感が低いお母さんに向けられた本が3位で、子どもにプレッシャーをかけすぎる大人に向けられた本が1位になるのは、関連性を断定するつもりはありませんが、複雑な気持ちです。
私ですか?私は母親としての自己肯定感はそんなに低くないと現時点では思っていますが、子どもが大きくなったらまた変わるかもしれませんね。
同じ著者で、次に読もうと思っているのはこちらです。原語で行くかどうか迷っています。
4位 頭のいい子の親がやっている「見守る」子育て
本当は4位と5位にはドリルと雑誌が入っていたのですが、個人的な趣味で単行本のみを取り扱うことにしました。そこで繰り上げられたのがこの本です。
4月にもランクインしておりましたが、私はこの見守る子育てシリーズが好きです。
著者の小川大介さんは、元予備校講師で中学受験情報局「かしこい塾の使い方」主任相談員をされています。
私は先にこの続編にあたるこちらを読みました。
この本も、2位の『子育てベスト100』と同様、そばに置いておいて困ったときに開きたいタイプの本です。
「見守る」って実際どういうこと??という疑問にケースバイケースで答えてくれます。
5位 「やる気」を科学的に分析してわかった小学生の子が勉強にハマる方法
常連さんが続きます。この本も、4月から3位→6位→7位と常にランクインしています。発売は約2年前ですので、このジャンルではロングセラーといえます。
つい、1位の『やりすぎ教育: 商品化する子どもたち』とセットでお読みください、と言いたくなるようなランキングです。
とはいっても、この本も子どもにゴリゴリ勉強させることを目的としていません。「やる気」とタイトルにあるように、子どもを勉強嫌いにさせないためのアイディアが詰まっています。
著者は中学受験専門塾の代表をされている菊池洋匡さんです。このあとの7位でも、同じ著者の本が出てきます。
6位 3~6歳までの実践版 モンテッソーリ教育で自信とやる気を伸ばす!
こちらも根強い常連さんです。4月から4位→2位→8位と推移してきています。
そして「やる気」というキーワードが5位と共通していますね。
やる気のない子どもが増えているのか…社会がやる気を求めるように変わってきているのか…まさか「やる気」まで測定し始めるんじゃないでしょうね…とか売れ筋のタイトルだけで考え始めてしまいます。
モンテッソーリ熱は冷めませんね。
著者は、モンテッソーリの認定教師の藤崎達宏さん。同じ著者の他の本もおすすめです。
でも個人的にはモンテッソーリをやるなら相良敦子さんは外せません。
7位 「しつけ」を科学的に分析してわかった小学生の子の学力を「ほめる・叱る」で伸ばすコツ
5位の『「やる気」を科学的に分析してわかった小学生の子が勉強にハマる方法』と同じ著者が4月に出版した新刊です。5月は3位にランクインしていましたし、今回のランクインも不思議ではありません。
他にもこのような本を出されています。
小学生の保護者には特に気になるタイトルばかりではないでしょうか。
8位 成功する子は「やりたいこと」を見つけている 子どもの「探究力」の育て方
ここに来てびっくり。4月からウォッチしていて、発売前の予約の段階でランクインした単行本は初めてです。
2021年6月17日発売の『成功する子は「やりたいこと」を見つけている 子どもの「探究力」の育て方』。
著者は教育ジャーナリストでマザークエスト代表の中曽根陽子さん。小学館の元社員さんで、教育業界も長い方です。
帯には、花まる学習会の代表である高濱正伸さんが登場。
キーワードは探求力。
発売前のランクインは、中曽根さんの久しぶりの出版だからでしょうか。私も読めるのを楽しみにしています。
まとめ
2021年6月1日時点のAmazonの「家庭教育」というジャンルの売れ筋TOP8と、関連本をご紹介しました。
今回は、「やりすぎ」「やる気」「やりたいこと」など「や」のつくキーワードが目立った気がします。
ランクイン常連以外の新刊本である、武田信子さんの『やりすぎ教育: 商品化する子どもたち』や中曽根陽子さんの『成功する子は「やりたいこと」を見つけている 子どもの「探究力」の育て方』は見逃せません。
次回のランキングはどれくらいシャッフルされるのか気になるところです。お楽しみに!