読者の方から、ご質問をいただきました。
インターナショナルプリスクールからの進路は、保護者としては気になるところかと思いますので、ご質問と回答を共有します。
プリスクール後の進路で悩む親御さん
個人特定できないように、(カッコ)内はこちらで編集しておりますが、その他はそのままです。
質問者さんには許可をいただいております。
こんばんは。
ブログで色々勉強させていただいております。インターも日本の学校も経験されたまゆさんに意見を伺いたくメールしました。
インターの幼稚園に行っている(子)がおり、この先も小学校をインターに行かせたいと思っていました。
しかし色々情報を集めていくうちに周りに友達がいなくなる寂しさ、1人だけ違う環境で過ごすと日本の中高に通う事になると色々な面で苦労するのかな、と気持ちが揺らいでいます。
インターは小学校しか行かせる予定はないのですが、小学校で英語の基礎を固めて、色々な人達と関われればその経験が将来色々な役に立ってくれるのではないかと期待しています。
インターだけではなく日本の学校に行かせたい理由は将来どちらにでも転べる、という理由です。
経験者のまゆさんはこのプランをどう思われますか?
ちなみに周りのみんなは口を揃えて母語が大事、英語は将来本人が必要なら自分から勉強するからインターなんか行かせて苦労させなくていい、といいます。。
英語習得の為だけにインターに行かせたいのではないのでモヤモヤしています。。
ちなみに考えている学校は(A校)と(B校)です。
よろしくお願い致します。
答え:
以下が、上記の方に向けた私の答えです。
ご相談を切り分けますと、
- 小学校もインターに行かせてもいいのか
- インターの小学校→日本の中学校のプランはどうか
- 小学校の候補として、(A校)か(B校)だとどうか
小学校もインターに行かせていいのか
下記のようなコメントですが、昔からよく言われることです。
周りに友達がいなくなる寂しさ、1人だけ違う環境で過ごすと日本の中高に通う事になると色々な面で苦労するのかな
→私立小学校などに行く子もやはり近所の友達がいませんが、学校や習い事で友達はできます。
私も地元の成人式などにも全く縁がありませんが、世界中に幼馴染や知り合いがいます。
また、初めから日本の学校に行っていても、転校などで周りと異なる環境に置かれることは十分あり得ます。
インターかどうかに関わらず、特に珍しいことではないです。
子どもはなんだかんだで環境に順応する力が大人の想像を超えています。
どの学校に進んだとしても、子どもを信じてあげて、なにがあっても受け止められる広い心をもって見守る力が求められますね。
母語が大事、英語は将来本人が必要なら自分から勉強するからインターなんか行かせて苦労させなくていい
→母語が本当に大事かどうかは、家庭ごとの価値観によると思います。インターでも、母語の維持に努力している家庭もあれば、そうでない家庭もありました。
また、インターに行かなくても子どもは成長過程で苦しく感じることはきっとありますよね。
どこに行くかは関係なく、子どもは子どもの成長過程を踏んでいきます。それを健全に踏んでいける環境であればよしです。
いじわるな言い方をしてしまいますが、
足を引っ張るような意見を真に受けているようでは、
仮に日本の学校に行ったとしても「やっぱりインターいっておけばよかったかも〜」とか、惑わされるかもしれませんよ。
迷うのは当然です。正解はないんです。
迷いながらで大丈夫ですので、お子さまと家庭方針を大事にしてくださいね。
インターの小学校→日本の中学校のプランはどうか
こちら、一番お答えしたくてうずうずしておりました。
私の弟と妹は、インターから同じ日本の私立中学校へ編入しました。
(ご質問者)さんのプランどおりです。
弟は、その私立中高一貫校で6年間過ごし、一浪して国立大学に入りました。
小学校はずっと英語でしたが、中学からの勉強に追いついたようです。
英語が楽勝な分、その他の科目に時間を割けます。
最近の私立は取り入れているところも多いと思いますが、
彼が通った学校は英語を優遇していましたし、留学や国際交流プログラムなども積極的な学校でした。
逆に妹は、同じ学校に進んだものの合わずに1年ほどで公立中学へ編入しました。
勉強で追いつけなかったわけではないようですので、性格や相性の違いがあったのだと思います。
中学では弟と同じように、英語以外の科目を頑張りました。
そのまま公立でレベルの高い高校に進み、現役で国立大学に合格しました。
このように、インター小学校から私立または公立中学というルートはあり得ない話ではないです。
私立校は、英語を入試や編入時に優遇しますし、
公立校は、中学のうちは義務教育で断れないですし。
必ずどこかしら受け入れ先は見つかります。
ただ中学校選びの時期になると、お子さまもなにかしら思うことが出てくると思います。
このままインターの友達と一緒にいたい、とか
私の姉弟のように、やっぱり日本の学校に行きたい、とか
私のように、海外の学校で試してみたい、などです。
ちょっと脱線しますが、逆に日本の小学校から日本のインター中学校へ行く、というルートは難しいと思います。
ですが、日本の小学校から海外の私立中学校に行くのは、経済面と本人の意思さえクリアすれば意外とできます。
小学校の候補としてインターの(A校)か(B校)だとどちらがいいか
(A校)か(B校)でしたら、どちらに行っても差し支えないと思います。
いずれの学校とも交流がありましたが、小学校時代に子どもが学び、経験すべきことをどちらでも内容に取り込まれています。つまり、小学校としてちゃんと機能しているので、大丈夫です。
細かい差ですと、設備面では(B校)のほうが優れているけど日本人が入りにくかったり、(A校)は◯◯系なので◯年生までしかなかったり、違いやメリット・デメリットがありますので、よく確認してください。
また、小学校時代は特に家庭のサポートも大事な時期かと思いますので、保護者の方がサポートしやすく感じる学校を選ばれるのがいいと思います。
そのうえでどちらもアリでしたら、私でしたら本人に選ばせます。
どちらの学校も、子どもが同伴できるOpen Houseのようなイベントがあると思いますので、参加をおすすめします。
お子さまもご家庭もハッピーになれる学校が見つかるといいですね!
上記の回答へのご質問者のお返事
私は結構メールでは淡々とまくし立ててしまったのですが、とても親切なお返事をいただきました。
早速のお返事ありがとうございました。
理路整然と全ての疑問に答えていただきありがとうございます。
まゆさんが書かれた事はびっくりするくらい私の考えと同じで本当に感激しています。
周りには同じ考え方の人はおらず、また、自分の事ではなく、子供の人生を左右することになり得るので悩みがでてしまいました。
私はこれから日本は更に飲み込まれていくと思うので、日本だけでなく、海外で働けるだけの知識を与えたいと思っています。
ところで、まゆさんのお子様方は日本の学校に行かれるのでしょうか?
経験者のママが自分の子供にどんな教育を受けさせるのか知りたいです、もし差し支えなければ。
ブログ掲載の件、学校名を伏せていただきましたら大丈夫です。
よろしくお願いします。
お時間をとってご質問とご感想までいただき、ありがとうございます。
このように感じられるのは、ご質問者だけではありませんので、心配ないですよ!
私の子どもの進路についてはこの記事で書きました。
プレスクール後の小学校進学についてもっと知りたい方向けの記事
【小学校を決める前に読んで】我が子をインターや私立に入れない理由は3つある