萩原麻友(ハギワラマユ)のブログへのご訪問ありがとうございます。
留学しよう! または、子どもを留学させよう!とおもったとき、
次のステップは留学エージェントに相談することだと思っていませんか?
たしかに、知らない外国語の世界に飛び込むときに、留学エージェントは頼りになる存在です。
でも、いきなり相談しにいくのではなく、まず自分でできる準備があります。
この記事では、元・留学生で、元・留学エージェントの私が、自分だけの留学を少しでも実りあるものにするためのエージェントの選び方について解説します。
留学を夢見る中高生、大学生、そして子どもを送り出そうと考えている保護者の方に読んでいただきたい内容です。
- 留学エージェントに行く前に自分で考えておくべきこと
- 本当に比較すべき留学エージェントの絞り込み方
- 留学エージェントの限界
自分にとって必要なサービスを明確にする
留学エージェントを選ぶ前に、まずは自分が留学に求めるものや目的を明確にすることが大切です。
例えば、海外での語学学習、小中高大への進学、就職などの目的によって、留学エージェントが提供するサービスや得意分野が異なることがあります。
オールマイティなエージェントは見かけたことがありません。
留学の種類によって、必要となるサポートも異なります。
例えば、語学学習を目的とする場合には、語学学校の選定やホームステイ先の手配、現地での生活サポートなどが必要となります。
一方、大学進学を目指す場合には、大学選びや出願手続きのアドバイス、奨学金の情報提供などが重要となります。
また、留学エージェントによっては、特定の国や地域、学校タイプに特化したサービスを提供する場合もあります。
自分が留学に求めるものや目的を明確にし、留学エージェントの得意分野やサービス内容を確認することで、自分に最適なエージェントを選ぶことができます。
- なんのための留学か:英語力の上達? 海外生活の体験? 海外進学? 海外就職?
- いつからいつまで留学したいのか
- 予算はいくらなのか
- 留学先に求める条件は:たとえば都市部か田舎か/日本との時差が大きくてもよいか少ないほうがよいか/日本人が少ないほうがよいか多いほうがよいか、など
- どんな滞在方法がいいのか:ホームステイ、寮、ホテル、アパートなど
このあたりは、エージェントに聞いても教えてくれません。
さきに「自分で」考えておくべきことです。
じゃないと、エージェントさんに良いように振り回されかねません。
ここまでが明確になって初めて、相談にいくエージェントを探し出す準備ができます。
最低でも2社、できるなら3社くらい比較してほしい
留学エージェントは、それぞれ得意とする国や地域、プログラムがあります。
また、サービス内容や料金体系も異なるため、一度に複数のエージェントを比較することが重要です。
あと担当者の専門知識や力量にも着目することも重要です。担当者のサポート力やアドバイスの的確さによって、留学生活が大きく変わることもあります。
担当者との相性も大切なポイントです。相手とのコミュニケーションがうまくいかないと、不安やストレスが増えることもあります。
そのため、留学エージェントを選ぶ際には、担当者の専門知識や力量に着目し、相性も含めて総合的に判断することが大切です。
最低でも2社、できるなら3社、問い合わせてみて欲しいです。
1.検索
まずは検索から始める方が多いと思います。
検索するときは、先述の「留学エージェントを選ぶ前に決めておくこと」を参考にキーワードを決めます。
たとえば、バンクーバーのサマースクールに子どもを行かせたいと決まっているなら、「バンクーバー サマースクール エージェント」などです。
国や地域名、提供しているプログラム、サポート体制や滞在方法など、自分が重視する項目で検索にかけます。
2.ホームページの確認
そして何社か検索に出てきたら、とりあえずホームページを開きます。
提供しているプログラムの内容や種類が自分の目的に近いか、重なっているか確認します。
内容が最新のものか正確かも、実際のプログラム名や学校名で公式サイトを検索し、照らし合わせることで確認ができます。
サービス内容が、自分にとって必要なものかどうかも確認します。
自分にとって不要な部分が充実していても意味がありません。
必要な条件に焦点を合わせ、効率的にサイトを周りましょう。
そのほかに見ておくと良い項目例です。
- 主な顧客層が自分と近いか
- サイトのプログラム一覧に興味を持てるか
- 留学プラン提案以外にどんなサービスを提供しているか、それは自分にとって必要なものか
- スタッフ一覧があれば、どんなキャリアや年齢層の方が働いているか
- 現地オフィスの有無が大事であれば、どこに構えているか
- サービスの利用にあたってどんな料金体系を採用しているか
- 相談しやすい時間帯に営業しているか
各エージェントのウェブサイトではこうしたことを確認して、実際に問い合わせる先を2~3社ピックアップします。
そして、事前に決めた「留学エージェントを選ぶ前に決めておくこと」をもって相談にいきます。
口コミや評判についての考え方
留学エージェントの選び方において、他の人の口コミや評判を参考にすることは一つの手段です。
が、人によって留学の目的やサービス内容に求めるものは異なるため、あまり当てにしすぎない方が良いと私は思います。
例えば、語学力向上が目的の人にとっては学校選びや教育内容や質が重要になる一方で、
留学先での生活体験が目的の人にとっては現地でのサポート体制や地域の文化・生活環境が重要になるかもしれません。
また、口コミや評判が高いエージェントが必ずしも自分に合うとは限りません。
だからこそ、自分にとって必要なサービスを明確にした上で、比較検討することが重要なんです。
契約前に細かい条件やリスクを確認する
実際に問い合わせをしたら、次は相談です。オンラインや対面で行われることが多いです。
相談事や、その後のメール等のやりとりのなかで確認するべきことはたくさんあります。
留学は費用と時間をかけた大きな投資です。
また、パンデミックのように誰にもどうしようもできないような事象も起こりえます。
トラブル時、困ったときにどんな対応がされるのか、予め決まっていることを確認しておくだけで、事前の心配や将来のリスクをへらすことができます。
たとえば、留学に伴うリスクには、以下のようなものがあります。
- 費用面 留学には、授業料、生活費、滞在費、航空券、ビザ申請費用など、様々な費用がかかります。エージェント自身も知らないところで追加費用が発生することもあります。また、為替の値動きも、トータルコストの変動要因です。
- 健康面 留学先での生活や環境の変化によって、体調を崩すことがあります。また、海外では日本と異なる医療制度があるため、病気や怪我をした場合の対応についても事前に調べておくことが重要です。
- 安全面 留学中、犯罪やテロ被害に遭うことも考えられます。留学先での治安状況や犯罪率について事前に調べ、危険な場所や状況を避けることが重要です。有事の際にどうすればいいかも、事前にシミュレーションしておきます。また、普段から自分でできる安全対策をしっかりと行い、留学先での生活を安全に過ごすようにしましょう。
- コミュニケーション面 子どもを単身留学に送る際にありがちなのは、「子どもと連絡がとれない」というご相談。無事で楽しんでいるから連絡がないならまだしも、スマホをなくしてしまったり本当に困った状況になっていないか、保護者の方は気になります。そういうときにどうすればよいのか。留学先と密に連絡を取れるエージェントさんだと心強いですよね。
これらのことは、エージェント任せにせずに、自分でも調べることが重要です。
そして、いざというときは相談できるような信頼関係を築ける相手とエージェント契約を結ぶことをおすすめします。
こうしたことをしっかり話し合える相手であれば、多少の金額差はあまり問題ではないと私は思います。
留学エージェントの限界
留学エージェントは便利で頼りになる反面、決して万能ではありません。
たくさんの留学生の相手をしていて、自分の相談の順番を待つ必要があったり、
サービスの内容が変わったり、
サービスメニューにない対応ができないこともあります。
国が決めるビザの要件や手続きには口を出せませんので、どうしても解決できないこともあります。
せっかく依頼しても、期待していた成果を得られない場合もあります。
また、学校によってはエージェントを介さずに直接申込みのみのところもあります。
留学先や学校によっては、留学エージェントを介さずに留学することも当然のようにあるのです。
まとめ:自分に合ったエージェントを選ぶためには比較が重要
人の数だけ、留学のパターンがあります。
また、どんな留学にも正解はありません。
自分自身の留学目的や条件やイメージを明確にしてから、留学エージェント選びを始めましょう。
決して、逆じゃないよ!
留学エージェントを選ぶ際には、自分自身の留学目的や条件を明確にし、必要なサービスを決めておくこと。
また、留学エージェントを最低でも2社、できる限り3社比較することで、料金やサービスの差異を把握しましょう。
こうすることでエージェントさんの提案に振り回されにくくなります。
そして、契約前には必ず細かい条件やリスクを確認することが大切です。
こうすることで、期待をしすぎずに冷静に判断がしやすくなります。
留学エージェントの比較とリスクの把握をして、自分に合った留学エージェントを見つけてください。
どうしても合うエージェントさんが見つからない場合は、「自分で学校と交渉」という道も残されています。
諦めないで、頑張ってくださいね、挑戦を応援しています!