萩原麻友(ハギワラマユ)のブログへのご訪問ありがとうございます。
このブログでは、子育てや教育や進路に関する情報を発信しています。
今回は、2023年6月の海外学校訪問で訪れた学校をご紹介します。
- 生徒の国籍数は120
- ジュリアード音楽院、MIT、UNICEFなどと連携
- 5種類から選べる高卒資格
- まさに世界がキャンパス
- 多くのインターナショナルスクールも霞む大規模な人口と活動を誇る
前半は主に公式HPからの情報で、後半の限定公開(有料部分)では私が撮ってきた写真を載せています。
基本情報
学校名:Collège du Léman コレジュ・デュ・レマン
所在地:https://goo.gl/maps/dKr8xPJNkPHecwyg6
スイスの西側(フランス語圏)の都市ジュネーブから車で20分、電車で30分ほどの郊外。
HP:https://www.nordangliaeducation.com/college-du-leman
学年:
①Pre-schoolー2-6歳
②Primaryー6-11歳
③Middle School(Secondaire I)ー11-14歳
④High School(Secondaire II)ー14-18歳
入寮できる最小学年:8歳(Year4; 小3の年齢)
創立年:1960
性別:共学
キャンパスマップ:
キャンパス紹介動画:2023年6月はもうほとんどマスク着用は見られませんでした。
生徒情報
全校生徒数:1800名
寮生の割合:全校生徒の約15%
生徒の国籍:120カ国
外国籍の方が多い割に、寮生の割合が少ない。ジュネーブに勤める外交官や国際機関職員、駐在員の家庭が多いから。
なので「留学生」というよりも現地に住んでいる「海外出身生」が多い。
聞いた時点では、日本人は60名ほどいるそうです。
2023年度の費用
費用体系・内訳:https://www.nordangliaeducation.com/college-du-leman/admissions/tuition-fees
初年度一時金内訳:入学金(admission fee)、デポジット、
年間授業料(寄宿費込み、学年問わず):CHF102,700
保険やEAL(英語補講)や洗濯も上記に込みなのは嬉しいです。
学業について
ここでいう”学業”には、アカデミック、スポーツ、アート、その他の学内活動すべてを含めています。
年度始まり:8月末
EAL(英語補講):あり
アカデミックサポート:あり
サマープログラム:あり;4‐18歳向け;宿泊型は8歳以上(↓リンク参照)
冬のスキーキャンプも実施されています。
アメリカ、イギリス、カナダ、スイス、オランダのほかにオセアニアやアジア圏に進学する方も。
科目一覧:https://www.nordangliaeducation.com/college-du-leman/academic-excellence/curricula-guide
ちょっと特徴が比較的尖っているので、別項目を立てます。
アートの特徴:演奏や歌、ダンスなどのパフォーマンス系、そしてSTEAMなどのクリエイティブ系に力をいれている印象。
スポーツの特徴:バドミントン、バスケットボール、サッカー、ネットボール、テニス、アクロバット体操、セーリング、スキーなどから選べる。もちろんスキーも。
クラブ活動/課外活動一覧:アカデミック系、アート系、スポーツ系など100以上を提供していて、全てを紹介するパンフレットは全48ページにもなる↓
https://www.nordangliaeducation.com/college-du-leman/-/media/college-du-leman/migrated-content/pdfs/extracurricular-programme-activities-22-23.pdf
上記では足りない場合は、プライベートレッスンをつけることもできます。
幅広なイメージがよくわかる1分未満動画:
学業の特徴
この学校の学業には、目立つ特徴が多いです。
国際的な教育グループNord Anglia Educationの旗艦校
生徒数も多く、国際色豊かなCDL。
数年前に加入したNord Anglia Educationというグループの国際ネットワークを活かして、様々な取り組みをされています。
ハイライトは3つ。
①舞台芸術の名門の一つ、アメリカのジュリアード音楽院(大学)と提携。人材交流やカリキュラム開発・運営を実施。
②理系の名門、アメリカのMITと連携。ワークショップ、現地訪問、人材交流を実施。
③国連機関のUNICEFと連携。国際会議やフィールドワークへの参加を通して国際理解、社会貢献、SDGs、リーダーシップに関する教育機会を設ける。
Nord Anglia Educationのグループ校であれば、↑3つはどれも提供されているそうなのですが(程度の差はあれど)、
CDLは生徒人口が多いので、優先的に&試験的に実施される内容も多いそうです。
2つの言語トラック
CDLは英語とフランス語のバイリンガルスクールです。
授業の指導言語が英語メインのトラックとフランス語メインのトラックから選択できます。
また、小中の間は英語とフランス語が半々のバイリンガルトラックもあります。
5種類の高卒資格
総取りすることはできませんが、高卒資格は5つから選べます。
ここまで選択肢があるのも、規模が大きく国際的な学校だからこそ。
1)アメリカのハイスクール・ディプロマ
2)国際バカロレア(IB)のディプロマ
3)国際バカロレア(IB)のキャリア・プログラム修了証明
4)スイス・マチュリテ
5)フレンチ・バカロレア
中学生くらいまでには、どの言語(英語かフランス語)メインで高校課程を修めたいか決め、遅くとも高1までにはどの高卒資格を満たすか決めるイメージです。
ちなみに中学にはIGCSEがありますが、高校のA-Levelはありません。
実践的なグローバル教育
スイスやヨーロッパにとどまらず、Nord Angliaのリソースを活かして海外研修を行っている。
たとえばスキー合宿、国際的なスポーツ大会やSTEAMフェス、語学研修、模擬国連などなど。
生活情報
生徒にとって第二の家となるボーディングスクール。
学業と生活の2つについて知れば、もう学校の8割をカバーしたようなものです。
寮
250人ほどの寮生が住む建物は、キャンパス内で10以上に分かれています。
今回は、低年齢向けの少人数制の寮であるChamp des Boisを見せていただきました。