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- 新しいインターOWIS Osakaの特徴
- OWIS Osakaの成長計画と展望
- OWIS Osakaの入学プロセスとサマー情報
2023年8月、シンガポール発祥のインターナショナルスクールが私の故郷、大阪に爆誕しました。
今回はその学校、One World International School Osaka(OWIS Osaka)に焦点を当て、学校の基本情報から母体の紹介、入学プロセスまでを紹介します。
この記事では、子どもの教育に関心が高い方、国際的な学び環境を求める生徒や保護者向けに、OWIS Osakaの特徴を解説します。
大阪の新しい教育の選択肢に関心をお持ちの方は、ぜひご一読ください。
OWISについて調べてみた
基本情報
- 学校名:One World International School Osaka(ワン・ワールド・インターナショナルスクール・オオサカ)
- 略称:OWIS Osaka
- 所在地:Google Map
- 最寄り駅:JR環状線の寺田町駅やJR大和路線の東部市場駅から徒歩15分ほど
- HP:https://owis.org/jp/ja/
- 学年:2023年現在、プレスクールからG5まで(日本の学年:3歳から小5)
- 性別:共学
- 創立年:2023年8月
- 服装規定:あり
キャンパスは元区立の小学校の跡地を再利用しているので、新設校としては十分な教室や設備、そして安全に遊べる運動場もあります。
2028年までには幼稚園~高校の一貫校になる予定
現在は3歳から小5までの学年で開校していますが、
2024年度には小6と中1(Grade 6、7)を開設予定とのこと。
その後も毎年増設し続け、最終的には2028年までに幼稚園から高校までの一貫校になる予定です。
千里中央やポートタウンからも通えるスクールバス
現状のスクールバスの運行状況です。
2023年11月現在、千里中央やポートタウンからも通えるスクールバスがあり、主要な住宅街、そして各地下鉄・電車の乗り換えポイントをカバーしています。
ただし、バスのルートは年度や状況によって変わる可能性があるので、通学を検討される際はご確認ください。
詳細:https://owis.org/jp/bus-schedule/
母体のGlobal Schools Foundationとは
大阪市生野区に開校するOWIS Osakaですが、
実はもともとシンガポールで2008年に開校したOne World International Schoolの姉妹校にあたります。
シンガポールのOne World International Schoolは現在シンガポール内で3つの拠点に増えて、そのうち旗艦校は国際バカロレアのPYP、ケンブリッジIGCSE、そして国際バカロレアのDPを展開する一貫校です。
現時点では大阪校はIBやIGCSEを取り入れるかどうかの公表はしていませんが、OWIS本校の流れを組むならそうなるかもしれませんね。
さらにいうと、このOne World International School系列はさらに上位組織のグローバルスクールファウンデーション (Global Schools Foundation : GSF) の傘下でもあります。
GSFとは、2002年にシンガポールで設立された、東南アジアで複数のインターナショナルスクールを運営する非営利団体です。
現在、世界10カ国38のキャンパスを抱え、70以上の国籍を持つ31,000人以上の生徒たちがいるそうです。
このGSFの傘下には、4つの学校系列があります。
- ワンワールドインターナショナルスクール(4カ国)
- グローバル・インディアン・インターナショナル・スクール(11カ国に30拠点以上)
- ドワイト・スクール(7カ国+オンライン)
- ノッティンガム高校(イギリス)
そうです、東京に4拠点あるグローバル・インディアン・インターナショナル・スクール(GIIS)も傘下校ですね。
日本ではまだあまり馴染みがないかもしれませんが、グローバルに見渡すと、こうして国際的に組織的にインターナショナルスクールを運営する団体が増えています。
今後も日本では新しいインターナショナルスクールができ続けると思いますが、今回のような海外事例の”輸入”スタイルなのか、日本発の”国産”なのか、という比較軸もあることをお知りおきください。
生徒について
- 生徒数:49名(2023年11月現在)
- 定員数:2024年8月には100名規模になる予定。
- クラス定員:20名
- 国籍比率:2023年11月現在、日本76%、残りは中国、韓国、インド
定員が埋まる頃には、日本人比率は50-75%のどこかになる予想とのことです。
2023年度の学費
- 費用体系・内訳:https://owis.org/jp/ja/admissions/school-fees/
- 初年度一時金:出願料(application fee)、入学金(registration fee)、デポジット(deposit)
- 毎年:授業料(tuition)、設備費(building fee)、活動費(Resource/Excursion fee)
- 最高学年(G5)に年間でかかる授業料+設備費+活動費:159万円
学業について
- 年度始まり:8月
- 指導言語:英語
- カリキュラム:イギリスを始めとする英語圏のカリキュラムと国際バカロレアをベースにした探求中心のもの。
- ESL(英語補講):あり、Academic English Preparation (AEP) Programme
- 日本語教育:全生徒に必須。日本語ネイティブ向けの国語と、日本語学習者向けのJSL
- サマープログラム:あり(後述)
- 国際認証(申請/取得予定):ISO、国際バカロレア、WASC、NEASC、CIS
公式インスタによると、ITも積極的に活用した学習様式になっているようです。
OWISの入試・出願について
2023年11月現在の出願に関する情報です。厳密な「入試」というよりも、双方の期待値のマッチングさえできていれば入学できる印象です。入学希望者が定員を上回るようになれば、また変わる可能性があります。
- 詳細ページ:https://owis.org/jp/admissions/
- 締め切り:年間を通して申込み可
- 入学までのプロセス:
- 面談を予約
- オンラインの出願申込書を申請する
https://owis.myglobalschool.org/Adm/AdmissionForm/ - 申請料の支払い
- アセスメント(合否審査というよりも、生徒に関する理解を深める目的)
- 必要書類の提出
- 入学準備・授業料支払
- 通学開始
- アセスメントの詳細:英語力と社会情緒的側面の確認に用いられます
必要な英語力
2023年11月現在、プレスクールと小学校への入学時点の英語力は問われません。
学年相当の英語力がない場合でも、Academic English Preparation (AEP) Programmeという語学補講コースがあるからです。
所感
新しいインターナショナルスクール、OWIS Osakaについてご紹介しました。
特に私が生まれ育ち、長男を産み1歳半まで育てた地域に近いので、教育の選択肢が増えることに感慨もひとしおです。
大阪は文化資源がコンパクトにまとまっているし、ちょっと遠征すれば京都や奈良や熊野古道など歴史資産も豊富。
国際性と日本らしさがいい感じにミックスされた文化人が育ちやすい環境だと個人的に感じています。
もともと国際的な人口もある地域です。多様な教育的ニーズの受け皿の一つとして、地域に根付くことを期待しています。
OWISのサマースクール情報
来年(2024年)の情報はまだ公開されていないので、参考までに2023年の募集内容をまとめます。
- 名称:Summer Adventure Program
- サイト:https://owis.org/jp/admissions/events-and-webinars/owis-summer-camp/
- 日程:2023年7月31日~8月11日の2週間
- 参加形態:通学(泊まりではない)、給食付、1日参加も可
- 参加費:1日15,000円、4日申し込むと5日目が無料。入学予定の方は参加費無料
OWISサマースクールの内容
1週目は”International”(国際的)というテーマ。ハンズオンなワークショップ形式の授業や、スポーツ、そして習字(日本文化)を織り交ぜてあることが見て取れます。水曜日には近くの天王寺動物園に出かけています。
2週目は”Innovative”(革新的)というテーマ。やはりハンズオンで子どもを飽きさせない、アウトプット中心のワークショップです。水曜日のScience Museumは、市立科学館のことでしょうか。
ほかにも定期的に説明会やセミナーを開催されているようなので、近隣の方はぜひチェックしてみてください。
お役立ち情報
このブログでは、インターナショナルスクール出身で元留学カウンセラーで小学生の母である著者が、教育と子育てに関する実践や考えを書いています。
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