萩原麻友(ハギワラマユ)のブログへのご訪問ありがとうございます。
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- 日本で初開催される、名門ジュニア・ボーディングスクールのサマーキャンプとは
- ボーディングスクール経験者が語る、その教育の特徴と魅力とは
- 特に勧めたいのはこんなひと!
この夏、アメリカの名門ジュニア・ボーディングスクールであるFay Schoolが日本で初めて宿泊型のサマーキャンプを開催します。
「これは子どもにとって素晴らしい経験になるはず!たくさんのひとに知ってもらいたい!」
なぜそう言えるかというと、実は私自身、Fay Schoolのサマー経験者だから。
この記事では、そんな私の経験者としての視点からFayのサマーキャンプの特徴やメリットをご紹介しつつ、なぜ多くの人におすすめなのか、その可能性に迫っていきます。
なかでも留学未経験者や地方在住者にとっては貴重な機会になるはずです。
ボーディングスクールの経験者であり教育コンサルタントの私が、留学エージェントBeyond Vision社の提供で、Fay Academic Campの魅力を写真交えてお伝えします。
Fay Academic Campの概要
まずは今回ご紹介するキャンプの概要です。
日程:2024年7月21日(日)~7月31日(水)の10泊11日、3食付
場所:千葉県の外房にある料亭旅館(貸切)
内容:アメリカのボーディングスクール教育を体験(すべて英語です)
対象:10-14歳の男女(英語力不問!)
定員:30名(少人数制)
費用:$4500/1名(宿泊・食費・レッスン・アクティビティ込)
※この情報は執筆時点のものであり、申込時と異なる可能性があります。詳細は、主催者からの最新情報をご確認ください。
英語力について心配される方が多いと思います。
キャンプ・ディレクターのPaul Abeln先生に確認したところ、必要なのは英語力よりも「チャレンジ精神」や「集団生活に馴染めるかどうか」、「新しいことを面白がれるか」のほうが大事だそうです。
私もそう思います。
事前のヒアリングや現地到着してすぐのレベルチェックを経て、英語力に応じたクラス分けがされます。無理ない範囲でボーディングスクール教育を体感できますので、挑戦したいと思ったが吉日です。
なんと30名以上の希望者から選抜されたFayの先生・スタッフ合計7名が来日。パスポートなしでアメリカの教育を体験できる貴重な機会です。
ボーディングスクール教育のメリット
今回紹介するキャンプの主催者はFay School(フェイ・スクール)。
Fayは、幼稚園から中2までが対象で、アメリカ最古のジュニア・ボーディングスクールと言われています。
実は私も小中学生の頃に2回、現地のサマースクールに参加しました。
サマー以外にも、私は別のボーディングスクールに卒業まで4年間通い、さらに教育コンサルタントとして学校訪問を続けています。
そんな私が考える「ボーディングスクール教育」のメリット。
おおまかにつぎの3つに絞ってみました。
- すべてが学びにつながる時間
- 唯一無二のアドバイザー
- 時間を効率的に使える
起きてから寝るまでが学びにつながる時間
ボーディングスクールでは、朝から晩まで予定がたくさんつまっています。
こちらは私が2019年にFayを訪問したときの実際の寮生のスケジュール。
6時半に起床してから、21:45の消灯時間までしっかり予定が組まれています。
午前は教室でしっかりと授業をこなし、午後はさまざまなアクティビティ。
夜には一斉に自習の時間があり、プロジェクトに取り組みます。
三度の食事時間や自由時間には、友達や先生との楽しい交流があります。
また、週末もアクティビティが予定されています。
ボーディングスクールでは学びが教室だけにとどまらず、日常生活の隅々に広がっています。
今回のキャンプでも同様に、午前に授業、午後にアクティビティ、夜に自習時間とお楽しみという基本構成をとっています。
自立心や自己効力感を支えるアドバイザー
ボーディングスクールでは、集団で生活します。
そのため友達や先生との距離がとても近く、教室のそとでも一緒に過ごすことで、お互いのことを多角的に知り、たとえ短期間でもぐっと深い絆ができます。
特にアドバイザー役の先生との関係は特別です。
アドバイザーとは、生徒一人ひとりにアサインされる相談役の先生のことで、メンターのようなものです。
学習面だけでなく、生活やプライベートなことについてなんでも相談できます。
私がかつてボーディングスクール生だった頃、このアドバイザーの先生は親以外で心を許せた初めての大人でした。
こうして「親以外の大人」と早期から人間関係を紡ぐという経験は、子どもの幼い自己効力感を刺激します。
大人に一員として認められている、というだけで「じゃあ自分にはどんなことができるんだろう」という前向きな貢献力を育ててくれます。
私の成長を促してくれたボーディングスクール教育の一端です。
親から離れて生活することは、ただでさえ自立心を養ってくれ、次の予定の段取りや見通しをつける練習になります。
ボーディングスクール教育で獲得するのは学力だけでなく、こうしたライフスキルや生涯の人間関係です。
もちろん今回のキャンプでも各参加者にアドバイザーがアサインされ、毎日2回チェックインの時間が設けられています。
時間を効率的に使える
ボーディングスクールの実利的なメリットです。
教室+アクティビティ+住まいの距離が近いということは、移動が最小限になり、時間が最大限に使えることです。
また外部の人間は容易に入れないため、保護者も安心し、生徒も学業や生活に専念しやすい環境が整っています。
今回のキャンプは、旅館を貸し切って実施されます。宿泊・学習・交流の場所がすべてまとまっていて、近くには体育館や海もあります。
宿泊場所だけで完結させるのではなく、外にも学習やアクティビティのためにでかける予定だそうです。
最適化された学び舎
このように、ボーディングスクールは区切られた空間と人数で濃厚な日課をこなすことで、人間関係の形成や学習が進みやすく、成長の相乗効果が生まれやすい仕組みに最適化されているといえます。
Fay Academic Campの魅力
さらにFay Academic Campの特徴に踏み込んでいきます。
今回のキャンプでは、Fay Schoolから現役の教師が7名来日し、授業とアドバイザーとアクティビティとディレクションを担当します。
私の知る限り、こんな直輸入のようなボーディングスクール体験を日本では他にはありません。
きっと日本の子どもたちに新鮮な学びと体験をもたらしてくれるはず。
このたび、キャンプ・ディレクターのPaul Abeln先生にもインタビューし、Fay Academic Campの魅力をまとめてみました。
すでに挙げたボーディングスクールのメリットと併せてご覧ください。
学際的なカリキュラムと英語力向上
Fayのキャンプでは、数学x音楽、理科x美術など、異なる分野をかけ合わせた学際的なカリキュラムが展開されます。
これは、Fay本校でも取り入れられている学びですし、昨年に東京で通学型で実施されたサマーキャンプのレッスンにもならっています。
英語レベル別にクラス分けされ、それぞれのレベルに合わせてアウトプットを促す内容になっています。
これにより英語力や科目知識の習得だけでなく、異なる分野を結びつける学際的な感覚や応用力も身につくでしょう。
とにかくFayの先生たちは留学生の指導経験がたいへん豊富。
教室の内外で子どもたちの英語スキルを引き出し、育ててくれます。
留学への第一歩になる
Fayのキャンプでは、成績評価というよりも努力や態度に重点を置いたレポートが提供されます。
Fayは国際的に高い評価を受けており、その信頼性は広く認知されています。
このレポートは、今後海外の学校に出願したいときに有益な資料となることでしょう。
また、これにより子どもが自身の成長を振り返ることができ、将来の留学や英語学習への自信にもつながることが期待できます。
日本開催ならではの異文化理解体験
Fayのキャンプでは、留学生指導の経験が豊富で、異文化理解にも明るい先生方が来日します。
Fay本校ではなく日本で開催するからこそ、日本のなかの多様性に気づき、認め合い、それを対外的に発信するという文脈での異文化理解教育を私は期待しています。
ちなみに、パブリック・スピーキングはFayの教育の真骨頂。
どんな相手にも敬意を払いながら自己主張ができるスキルは、将来どこで活躍するにおいても非常に有益となるでしょう。
成長を実感できる
Fayのキャンプでは、初日と最終日には保護者向けの説明会と成果発表が行われる予定です。
これにより、保護者は子どもの成長や取り組みを実感するとともに、その後の子どもの学びを展開するためのヒントを得ることができるでしょう。
できる限り多くの保護者が参加できるようにFayも強く期待されていますが、現地送迎が難しい場合は、東京駅での集合解散にも柔軟に対応しています。
安心の日本人同士の環境
このFayの宿泊型キャンプの日本開催は初めてとはいえ、運営チームはアメリカでも他国でも豊富な実績をもっています。
参加する生徒は、初めての英語学習であっても、初めての宿泊体験であっても、日本人同士、日本の食事で安心して参加できます。
Fayのキャンプは参加する子どもたちにとって、学際的な学びや異文化理解の機会を提供し、将来への一歩を踏み出す貴重な体験となると私は考えています。
Fayのキャンプはこんなひとにおすすめ
Fay Academic Campは、英語で学ぶ体験に興味がある小中学生(10-14歳)が対象です。
「パスポート不要」で、「時差ボケなし」で、アメリカのボーディングスクール教育を受けられるのは本当にラッキー。
なかでも、私が特におすすめしたい人は地方在住者や留学未経験者です。
以下に説明します。
地方在住者におすすめな理由
海外に行くために国内乗り換えが必須な地方在住者の皆さんにとって、千葉で手軽に海外の教育を体験できるのは大きなメリットではないでしょうか。
海外渡航に比べると移動の手配も容易で、現地までの送迎にかかるコストも時間も抑えられます。
千葉の現地まで送迎するのも大変な場合は、東京駅での集合解散も可能です。
留学未経験者におすすめな理由
留学に興味がある方にとってもFay Academic Campは最適です。
アメリカのボーディングスクール教育の魅力を確かめながら、異文化理解や国際感覚の経験を積むことができます。
留学への興味があるけれどもまだ一歩踏み出せていない方にとって、このキャンプは自信をつけるきっかけとなるでしょう。
また国内で留学を味わってみることで、その後の海外での学びに対する不安を軽減できます。
Fay Academic Campに参加するメリット
ここまでのFay Academic Campに参加するメリットをまとめます。
- アメリカの本場ボーディングスクール教育を小中学生のうちに体験できる
- 日本国内で安心・安全・安い・近い
- 英語力を伸ばせる・試せる
- 子どもの成長を保護者が実感できるような仕組みがある
まずは詳細を確かめてみてください。
Fay Academic Campの可能性に触れられる説明会
以上、私の経験とFayのキャンプ・ディレクターへの取材を通して、Fay Academic Campについて解説と見解でした。
また私個人の話ですが、Fayのサマーキャンプは、私がアメリカの高校進学を選ぶきっかけにもなりました。
参加してからすでに20年以上が経ちますが、あの頃知り合った仲間や先生たちと偶然再会したり、Fayを知っているというだけで相手と仲良くなれたり、Fayは確実に私と世界のつながりを増やしてくれています。
この記事を書くことができたのも、Fayでの体験がもたらしてくれたことだと思うと感慨深いです。
通年での留学は費用と時間がかかるものですが、サマーキャンプならぐっと手軽になります。
そうしてより多くの人がFayの教育に触れ、人生の幅が広がり、挑戦できることが増えたら嬉しいです。
まずは選択肢を知るところから
私が情報発信をしている理由は、子どもに選択肢があることを知ってもらい、早期から主体的に選択をする経験を積んでほしいからです。
Fay Academic Campについても然り。よく知った上で、どうするか決めてもらえればと思います。
まずは直近に開催される説明会に参加してみてください。
今回取材したPaul Abeln先生も登壇されますし、日本語通訳も入るそうです。
聞いて、知って、視野が広がるのを実感してみてください。
Fay Academic Campが、誰かの新しい可能性を広げる第一歩となることを期待しています。
日程:2024年7月21日(日)~7月31日(水)の10泊11日、3食付
場所:千葉県の外房にある料亭旅館(貸切)
内容:アメリカのボーディングスクール教育を体験(すべて英語です)
対象:10-14歳の男女(英語力不問!)
定員:30名(少人数制)
費用:$4500/1名(宿泊・食費・レッスン・アクティビティ込)
※この情報は執筆時点のものであり、申込時と異なる可能性があります。詳細は、主催者からの最新情報をご確認ください。