高校留学、特にボーディングスクールでの経験は、多くの若者にとって人生を変える機会となりえます。
先日、Beyond Vision代表の山田さんとのインタビュー対談を通じて、私自身のボーディングスクール体験を振り返る機会を得ました。
Beyond Vision社は、留学や教育に関する情報提供を行う企業で、特に高校留学や親子留学に力をいれらっしゃいます。
この記事では、その山田さんとの対談で語られた内容を中心に、ボーディングスクールで磨かれる5つの重要なスキルについて解説します。
ボーディングスクールで磨かれる5つのスキル
さきに前提情報として、私はかつて中学3年生の時にアメリカのボーディングスクールに留学し、そこで高校を卒業するまでの4年間を過ごしました。
この経験は私の人生に大きな影響を与え、その後の進路選択や価値観形成に重要な役割を果たしています。
ボーディングスクールは生徒が持っている潜在的なスキルや資質を引き出し、さらに強化する環境を提供してくれると感じています。
たとえば以下の5つのスキルです。動画で語った内容を再構成してお伝えします。
1. 英語力以外のピープルスキル
ボーディングスクールでの生活では、ほかの生徒と寝食を共にすることでコミュニケーション能力や対人関係スキルが自然と磨かれます。
例えば、ルームメイトとの生活では、互いの習慣や価値観の違いを尊重しながら、協調して生活する術が自然と(ときに苦しみながらも)磨かれます。
2. 自己管理能力
親元を離れての生活は、自己管理能力を大きく伸ばします。
時間管理、健康管理、金銭管理など、日常生活のあらゆる面で自己決定・自己責任が求められます。
授業の予習復習、課外活動、食事、洗濯など、すべてを自分で計画し実行する必要があります。
もちろん大人もサポートしてくれますし、周りには同じ状況の生徒が他にもいるので、お互いに学び合いながら自己管理能力が定着していきます。
3. 国内外での進学機会を活かす力
ボーディングスクールでの学歴は、色んな意味で国内外の大学への進学機会を広げてくれます。
海外の教育システムに慣れることで、海外大学への進学がより現実的な選択肢となります。
帰国子女入試を利用すれば、国内の大学への道も開かれます。
そもそも大学進学校としてのボーディングスクールのアカデミックカリキュラムをサバイブできていれば、どこの大学の勉強にもそこまで衝撃を受けずについていける…はず。
4. 意思決定力
ボーディングスクールでは、授業の選択、課外活動への参加、自由時間の過ごし方、飲食、友人関係の構築など、すべてが自己決定の連続です。
この経験は、重要な岐路に立たされたときの判断力をおのずと養ってくれます。
5. 異文化コミュニケーション能力
文化的背景の異なる先生や生徒との交流は、世界観を広げ、多様性を受け入れる柔軟な思考を育てます。
相手も自分もなるべく傷つけずに過ごす処世術や、お互いの違いよりも共通点に目を向けるアプローチなど、その先どんな人と会っても活用できるスキルです。
動画で語ったその他の内容
インタビュー動画では上記の5つのスキル以外にも、ボーディングスクール経験に関する様々な話題に触れています。
実際は2時間近くお話してしまったところ、編集で20分間にうまくまとめてくださっています。
主な内容は以下の通りです:
- ボーディングスクールを選んだ理由
- 実際の学校生活や寮生活の様子
- 授業や課外活動の様子
これらの話題について、私の個人的な体験や感想を交えながらお話ししています。
ボーディングスクールでの留学に興味がある方、お子さまの教育について考えていらっしゃる方、あるいは単に異文化での教育に関心がある方など、幅広い方々にとって参考になる内容だと思います。
ぜひ動画もご覧いただき、ボーディングスクール留学についてより深く知っていただければ幸いです。
まとめ
今回の動画出演を通じて、自分の留学体験を振り返る機会をいただき感謝しています。
ボーディングスクールでの経験は、英語力以外のピープルスキル、自己管理能力、進学機会の拡大、意思決定力、異文化コミュニケーション能力など、人生の様々な場面で活きる重要なスキルを培う機会となります。
しかし、留学はあくまでも選択肢の一つです。
私個人としては、留学は全員におすすめすべきものとは考えていません。
現代では様々な手段や機会、情報があふれています。
たくさんある手段を通して情報収集力、ネットワーキング、決断力を磨き、それぞれの成長の道のりを歩んでいってほしいと思います。
重要なのは、留学するにしてもしないにしても、自分自身の目標や価値観に基づいて決断を下すことだと私は考えています。
決断の繰り返し、つまり試行錯誤が人を育てると信じています。
今後も、教育や留学に関心のある方々との対話を通じて、より多くの人々に価値ある情報を提供していきたいと考えています。
このようなゲスト出演やコラボレーションの機会も歓迎しております。
この世に命を受けた一人ひとりが自分だけの成長の道のりを見つけ出し(一つとは限らないよ)、充実した人生を送れることを心から願っています。